公園からやってきたカウカウズ
こんにちは。3匹のにゃんずと暮らしている医療ライターの熊本美加です。
我が家の保護猫たちは、6月に出版した「山手線で心肺停止」にもちょいちょい登場しています! 今回は白黒のにゃびし(弟)とママン(姉)の物語を少しだけご紹介します。
■公園の白黒大家族
今から10年ほど前。私の住んでいる地域では野良にゃんのハーレム状態! 全部で20にゃんぐらいはいたかと思います。猫ボランティアさんや地域住民の方が、忙しく&しっかりとお世話と見守りをしていて、私は一眼レフカメラを抱えて朝に晩に徘徊し、シャッターを切りまくる日々を過ごしていました!
当時、にゃんじとフリーにゃんがお家にいましたが、仕事帰りには真っ先に公園に立ち寄ってから帰宅。深夜に公園に出かけることもしばしば。お家にゃんずにはチュールでご機嫌とり。浮気ってこういう感じなのかな~と思いつつw せっせと通っておりました。
そんなんで、猫ボラさん達とも徐々に親しくなり、餌やりのローテーションにも加わらせていただくようなっていました。
■心のない人達に壊された平和な時間
公園の白黒一家は、近所の商店街の方々にも見守られていたし、そのエリアのキジトラ一家や茶トラにサビにゃんなども、みんな自由にかつ安全に過ごしていました。本当に平和で幸せな街だったのです。
それがある時から、全てが一変してしまったのです。
公園近くのマンションの住人が、「うるさい」「くさい」など、いちゃもんをつけはじめ、あろうことか、にゃんたちに石を投げつけるといった虐待が始まりました。この話は思い出すだけで辛いのではぶきます。
白黒一家も離散に追い込まれる状態になり、私も猫ボラさんと一緒に必死で保護を開始。そのなかで、私はにゃびしをお預かりしました。できることなら全にゃん引き受けたいと夢を抱きましたが、先住猫が2匹いたので、一匹が精一杯だったのです……。
■ママンが家にやってきた!
それから3ヶ月。シャーシャー言ってたにゃんじとフリーにゃんも、ようやくにゃびしに慣れ始めていた頃です。猫ボラさんから連絡がありました。「保護されて他のお家に行った子が、ほとんど食べず衰弱している」と。
公園にいるときに、いつも控え目で、他のにゃんずが食べ終わった残りをやっと食べていたあの子だとビンときました。私は勝手ににゃびしのお母さんだと思って、ママンと呼んでいましたが、後にお姉ちゃんだと発覚!
弟のにゃびしと一緒なら、気持ちが落ち着いて、食べるようになるかもしれないから試しに預かってほしいと、猫ボラさんがママンを家に連れきました。
いくら血がつながっているとはいえ、3ヵ月ぶりの対面。覚えているものなのだろうか? ゲージ越しに再会した二人は、特に感動しているようすもなし。「まあ、そんなもんか」と思いつつ、まどろっこしいので、えいっやと二人ともゲージぶっこんでみたら案の定!!
まあ、少し様子をみるか~と思って放置していたのですが、しばらくして見ると、こんなんなってました! 和解したようですw なので、ママンは自動的に家の子になりました。
2匹が3匹になってもそう変わらなかったのですが、さすがに4匹ともなると、エサも猫砂の消費量が全然違うんだとわかりました。でも、猫の数だけ幸せが増えるのは、確かな事実です。その後、にゃんじは旅立ってしまって、今は3にゃん。
月日が流れ、ママンとにゃびしはすっかり立派な、立派過ぎる猫になっております。めでたし、めでたし。
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