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野生動物と仲良くなるコツ | 【ネイチャー&アニマルコミュニケーション】


人間の意識は、独特の強さと深みがある。それは大自然の中でも特異な意識だといえる。

ところが訓練されていない人間の意識は、思考としてのべつまくなしに周りに放出されている。

その思考は、自然の中では、まるで小さな部屋でサイレンが鳴り響いているかような、大爆音として聞こえる。


それを知ったのはこんな出来事からだった。


ある日森に入り、道を外れて小動物のまねをしてジッとしていた。
時間と共に、自分が森になじんでいくのがわかった。すると自然が向こうから近づいてきた。

私が潜んでいる事も知らないで、野生動物が無防備な姿を見せながら通り過ぎていった。

私は焦点を合わせないようにして、ふふふっと動物を観察した。なんだか森の精霊になったような気分だった。

暫くして向こうから静寂が壊されていくような気配がした。

やがて足音が聞こえてきたので、人が歩いてくるのがわかった。黙っていてもそのエネルギーを周りにまき散らしながら近づいてくるのだ。

それはあまりにも荒々しすぎた。

私は恐怖を感じ、思わず息を潜めてしまった。見つかりませんようにと。

野生動物たちは、もっとはるか遠くから、その騒がしい人間の思考をキャッチして、そそくさと逃げ出すのだろう。

自身の思考が、知らず知らずのうちに周りに影響を与えていることを自覚するのは、とても大切なことかもしれない。


瞑想の訓練などをして、自分の思考意識を内側に収められるようになると、周りの空間を乱さなくなる。

すると、野生動物は興味をもって向こうから近づいてくる。

なぜなら、静かな人間の意識を動物たちはとても好むから。


そんな時は、まるで興味がないかのように知らんふりをする。すると、さらに近づいてくる。。。。

野生動物と共に過ごす時、
人間は彼らから、野生の生命力や邪念の全くない純粋さや気高さを受け取り、浄化される。

野生動物は、本来の人間がもつ広い意識、境界線の無い慈愛を受け取り、喜び味わう。

その意識の交換は、動物と人間の魂への、種を超えた融合という贈り物。

人間と野生動物は、そんな風に地球上で触れ合ったときに、お互いの魂を進化し合う兄弟姉妹なのだろうなと思う。


そのときに忘れてはならないのは、動物は生き物としては、人間よりも先輩だということ。

大自然と共に生きる彼らは、生き物として正しく生きている。生き物としての生き方を忘れてしまった現代人は、動物から沢山のことを学びなおせるだろう。

そんな風に尊重しながら、野生の動物と接するときには、自身の思考や我を鎮めておくことが大切だ。

私などは、初めて野生動物に接すると、やっぱり嬉しくて興奮してしまう。

ところがその喜びのエネルギーは純粋であっても、とても荒々しく、およそ自然動物が好むものではないことがわかってくる。だから徐々にその興奮を収めていく。

コツがわかってくると、最初から興味がない振りをする。

すると、お互いの間に不思議な信頼関係が育まれていく。

自分たちのの言語で接することができる人間を、動物はとても信頼する。



その言語は


静寂。


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(Photo: animal wallpaper より)








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