自分にうそつくのをやめる
みんなは、自分にうそをついたことがあるかい?
自分にうそをついたら、どんなことが起きるか知っているかい?
自分にうそをつくとね、体に痛みが走るんだ。感じたことはあるかな。
自分にうそをつくとね、その場は丸くおさまるかもしれない。
たとえばお母さんがりこんして、新しい彼氏をつれてきたら、「お兄さんができてうれしい」と言わなければならないって思うかもしれない。
お父さんと思っていないのに「お父さん」と呼び、「おとうさんだいすき」と言わなければならないって思うかもしれない。
そうやって言うと、自分を守ることができるから。
でも、それって自分へのうそなんだよね。
「その顔の傷、どうしたの」
って先生に聞かれて、「ころんだの」ってうそついたことはないかい?
うそをついた時、お腹のあたりが痛いなって思わなかったかな。
親が悲しんでたら励まさなきゃな、とか喜ばせなきゃなあって無理に元気を出したりしていないかい?
顔の気持ちと心の気持ちが合わなくなると、気持ちがちょうせつができなくなってくるんだ。
ご飯をいくら食べてもまんぞくできなくなったり
本当は何も楽しくない時におかしいほど楽しくなってしまったり
勉強に集中できなくなるほどに気持ちが落ち込んでしまったりして
自分の心がコントロールできなくなってしまう。
一度コントロールできなくなると、治るのに長いことかかるんだ。
だから、子供は思うまま生きていんだよ。
思ったことを言っていい。
お父さんだと思っていないのにお父さんだなんて言わなくていい。
親を守ろうとして、なぐられたことをかくさなくていい。
子供はまちがったことをしている大人に、ちゃんときびしいことを言っていいんだ。
大人は子供にきびしいことを言われたら、ちゃんと考えなきゃいけないんだ。
大人だってまちがう。
きびしいことを言われて、ちゃんと考え、行動を変える大人にはついていこう。
きびしいことを言われて、怒り出したり、子供のせいにする親にはしっかりはんこうして、ちがうよって言い続けよう。
親じゃなくて自分や、助けてくれるような学校の先生を信じるんだ。
だから、自分にうそはつかなくていいよ。
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