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バリ島に来ている。
1月3日朝にクアラルンプールで乗り換えをして、昼頃にバリ島へ到着した。
空港でsimカードを購入。18GBで2500円くらい。良い感じだ。

昨年のお正月はマレーシアに行っていた。
そこでは子供達が毎日ホテルの屋上のプールに入るのに付き合わされた。
ちょっとめんどくさかったけれど、そのおかげで泳げない長男が初めて浮き輪なして遊べるようになり、夏には泳げるようになった。
そんな嬉しい思い出があったので
今回は庭に大きなプールがついているヴィラタイプの部屋を予約。
部屋付きプールなので朝から晩まで気兼ねなく使える。

ホテルに到着すると予想通りの大きなプールなのだが
リビングがそのまま庭につながっていてオープンエアな感じになっていた。
昔の神殿のような作りといえば想像つくだろうか？
寝室はそれぞれにちゃんと部屋になっているのだが
リビング＆キッチンのあるメインの部屋はプールに面して壁がなかった。

写真で見てたし、そうなんだけど・・・
実際ここにいるとかなり落ち着かない。
みんなマレーシアのホテルの雰囲気も頭にあったので
なんかこれ違う？みたいなムードが漂った。
オープンなだけあって蚊も飛んでくる。ヤモリももちろん住んでいる。
たまに壁の上の方の定位置に顔を出しうろうろする。

私はあれこれ夫に文句を言う
「私が見つけたヴィラの方が壁があったよね？」とか
「ちゃんとこれリビングの写真確認した？？」とか。
そんな中、夫はオープンエアなリビングの
大きなソファーでゴロンと寝転んでくつろぎはじめる。
いつもの夫。よく見る光景。

あれこれ言っていたのに我感せずな態度でごろーんとされると
びっくりする。「どうしてそんななん？」と聞くと夫は
「反省は帰ってからすればいい。色々気にしないことだよ。」
そう言われて、そうだなと口をつぐむも、
今回は帰国したら相当ホッとしそうだなと思いながら眠りについた。

翌朝になって寝室のムードが良かったのでちゃんと眠れた感じがあった。
オープンエアなリビングにも慣れてきた。子供達も自然にくつろいでいる。

これは夫のおかげだと思う。
すぐにジャッジしようとしたり反省しようとしたり文句を言ったりする私に対して、とりあえず受け入れてみていつもの自分の行動をする夫。

とりあえず受け入れてみる態度
いつもと同じ自分でいること
それが私たちに安心感を与えた。

いつもいつだって予定通りに行くとは限らない。
こっちが正解、こっちの方がいいはずだ。
こっちが良かったかもしれない。
自分の囚われに気づく。
一歩進んだら味わって、一歩進んでまた味わって。
自分らしく入れる状態をゆっくり探せばいい。
なんでもすぐにジャッジしなくていい。

夜中寝ている時にいろんな鳴き声が聞こえてた
朝もいろんな鳴き声が聞こえる。
あの鳥の声か。
昨日のはなんだったんだろう？
わからないものはそのままにした。
それくらいでちょうどいい。

その日は島に行くツアーだった。
子供達が楽しめているかいちいち気になってた。
ホテルの部屋だってそうだ。
初日にみんなが快適でいるのかが気になっていた。

でも初日だけじゃみんなわからない。
当たり前なのに私はすぐに感想を求めすぎていた。

島ではSUPに乗ってマングローブの中を漕いだ。
すごく幻想的だった。ガイドさんに写真を撮ってもらったり、
自分で撮ったりした。たくさん撮ったけど
防水ケースの上からじゃ間に合わない瞬間もたくさんあった。

やろうとしたことの全ては出来ない。
それを受け取る。

その後モーターのある船で海に出てシュノーケルをした。
夫と子供たちは初めての経験だった。私は大学生ぶりくらいだった。
シュノーケルをして泳ぎながら珊瑚の間を魚たちが泳ぐのを眺めた。

久しぶりの海中は本当に綺麗で美しくて懐かしくて嬉しくて
ガイドさんに断りを入れてからライフジャケットを脱ぎ
一人で潜って泳いだ。

スマホは船の上に置いてきた。
魚の泳ぐ世界を目に焼き付ける。

次男が嬉しそうに泳いでる。手を繋ぎ一緒に泳ぐ。
家族みんなが輪になって海中を見てる。
楽しさが伝わってくる。

全てを身体に焼き付ける。