私が私を愛せる日は来るの?
ずっと心の中で抱えてたものを打ち明けて
受け容れられて
ホッとして
完全に心を開いたその瞬間、
ほら、そうやって
心の一番柔らかいところを
鋭利な刃物一気に刺すのね。
故意ではなく、無意識に。
無意識にできるってどういうこと?
あぁ、今までの全部わかったふりして
わかっていなかったのね。
そう。
故意ならよかったのにね。
全面的に責められるもの。
無意識って厄介ね。
無意識だったら
一時的な感情だったら
無罪になるの?
赦さなくてはならないの?
一瞬でもそう過ってしまったら
自分を責め始めるもう一人の自分が生まれる。
いつもどおりだ。
あぁよかったね。
何か少しでも非があれば、私は私を責められる。
他人を必要以上に責めなくて済むもの。
自分自身で苦しめばいいのだから。
無意識なら仕方がないでしょう。
ほら、反省の言葉を聞いたでしょう。
その言葉を聞いたら赦すしかないの?
表では赦さないと自分自身も壊れるのでしょう。
奥の奥では赦せないこともわかってるのに。
そうしてまた塞がりきらない傷を増やして
夜な夜な痛みに悩まされるのでしょう。
ほらね、やっぱり人間って恐ろしい。
わかったふりしてわかってない。
優しいふりして残酷な生き物。
そういうものだ。
あなただけじゃない。
とても冷徹で残酷な自分の一部を眺めて思う。
結局孤独。
わかってる。
でも、そのひとりとひとりは何かで繋がるのではないの?
心での繋がりを信じようとする度に、
簡単に惨になるこの心はいつまでもつのでしょう。
期待をせずに生きること。
傷を負いながらも信じ続けること。
期待したくない。傷つきたくない。でも希望が欲しい。
贅沢な人間だ。
この傷を望んだのは自分自身なのでは?
あらゆる選択肢の中で自分が選んできた結果でしょう。
全て自分が引き寄せたもの。
全部全部私が悪いから。
そう。
傷には蓋をして、また今日もやり過ごす。
また傷が増えたね。
また私を責める材料が増えたんだね。
よかったね。
いつもどおり。