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みかんのこと(愛猫)

わたしにはこどもがいない。
だからというわけではないけど、ねこを我が子のように育ててきた。
途中からは夫もいっしょに暮らしている。
そのねこの名前は「みかん」
茶トラ白なんだけど、オレンジの強い茶なので
みかん、と名づけた。今14歳。
そのみかんが、今から約2週間前
「肥大型心筋症による肺水腫」を発症した。
発症前、一度トイレを失敗した。
それが11月22日のこと。
老化かな、と思っていたけどどうにも胸がざわついて週明け25日病院に連れて行った。
そこでの検査は健康診断で、エコーやレントゲンは撮らなかった。
なぜなら血液検査が全く問題なかったからだ。
それなのに2日後の27日朝、みかんの呼吸は
あきらかにおかしく、お腹がペコペコと凹むような荒い呼吸だった。
かかりつけが休診日だったのでほかの病院を当たり、連れていった。
そこでその診断が下されたのだ。
獣医師の神妙な面持ちから、あまり良くない状況なのがわかった。
帰りの車では泣きすぎてどうやって帰ってきたかわからないほど泣いていた。
帰ってきてもみかんはほとんど動かず、ごはんも水も摂らず、このまま終わってしまうのかと思うと絶望と不安でいっぱいだった。
苦しそうなみかんに、もう鳴いてくれないみかんに何ができるだろうと思って、ブラッシング用のブラシを見せた。
そしたら弱い声で「ニャア」と鳴いた。
その声を聞いて夫とわたしは号泣した。
その夜は一睡もできなかった。

#ねこ #闘病記 #愛猫 #肥大型心筋症

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