#読書記録 じっくり読めた2021年3月
春休みだった3月。時間の余裕も、心の余裕もあって、じっくりじっくり味わいながら11冊の本を読めた。
対照的に、新学期が始まると毎日がバタバタで、4月ももうすぐ終わる今ごろに3月の読書記録を書いているわけで。今回はなんとなく、ジャンル別ではなく読んだ順番に並べてみようかな。
■『ゆっくり、いそげ』
大好きなインターンの先輩ふみさんが「バイブル」と呼ぶ本。素敵なことになんと贈っていただき、春休みになると同時に真っ先に読了(めちゃくちゃいそいでいる笑)。
読んで、感じてほしいから、内容や推薦は書かないけれど、確実にわたしにとっても事あるごとに読み返したいなと思う1冊になった。続編もあるみたい。
■『イェイツ詩集』
アイルランドの偉大な詩人、イェイツ。
柳の園に来て、愛する人と私は会った。
真っ白な小さい足で園を歩みながらこう言った、
愛はすなおに受ければいい、木の葉が芽吹いてくるように。
だが、私は若くて愚かで聞き入れようとしなかった。
川の近くの野原のなかに、愛する人と私は立った。
私がそばに寄り添うと、真っ白な手を肩に置いてこう言った。
人生はすなおに生きればいい、堤に草が萌え出るように。
だが、あのころの私は若くて愚かで、今はただ涙にくれる。
(「柳の園に来て」対訳)
いちばん、すとんと響いたのがこの詩だった。
■『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
足立さんが紹介してくださった本。
身の周りの人間関係はすべて自分が原因で引き起こしている。
それこそが、本書のいう「箱に入っている状態」である。
「どうして彼は問題ばかり起こすのか?」
「なぜパートナーは勝手なことばかり言いだすのか?」
こうした問題を、私たちは「相手の問題」と考えがちだが、本当の問題は「自分」にある。
読み進めるうちに、家庭や職場での人間関係を深め、十分な成果を出す環境を作る方法を学べる。世界的ベストセラーであり、日本でも25万人が読んで大反響を巻き起こした名著。(Amazonの紹介文)
読んでいて、身に覚えがあったり、ちょっと耳が痛いなと思う部分もあったのだけれど、箱があること・箱に入ってしまうこと・そして脱出する方法があることを知れてよかったなと感じた本。またこの本も読み直したい。
■『カフェから時代は創られる』
ZaPASS道場で小寺さんが紹介していて、『ゆっくり、いそげ』と同じくクルミド出版の本。
フィクションかと思っていたら、想像以上にアカデミックで興味深くて、ワクワクした。書かれていた内容や場としてのカフェだけではなく、一大学生として書き方も勉強になった。
本編の内容とは直接関係はないけれど、ステキ!!!と思ったエピソードがこれ。
キスリングは感受性が強く、知的で、親切な画家だった。彼は、彼の絵が一〇〇フランで売れたとき、花屋ですべての花を買い占め、ロトンド [カフェの名前] に座っていた女性たちにブーケをプレゼントしたことでモディリアーニに賞賛されたことがある。
■『史上最強の哲学入門』
「哲学のことを全然知らないから知りたいです〜〜!」という乱暴すぎる問いかけに、心優しい養成講座同期のゆうまさんが紹介してくれた、タイトル通り「史上最強の」哲学入門。学んだはずの高校倫理の知識が欠落しているわたしでも、学びながら楽しく読み進められる内容で、とっても良かった。
この本のおかげで、"古典"っぽい人へのハードルが低くなり、春休みにデュルケム ・マルクス・ウェーバーについて勉強を続けられた。さらにそのおかげで、今学期履修している授業でもあまり苦労をしていなくて、ありがたい限り... 古典を勉強する度に思うけれど、100年以上前に書かれたとは思えないくらい現代の事象も説明できる内容が多くて驚く。
■『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』
言語社会学に関心の高い先輩が貸してくれただけあって、まさに手話という言語とそれを使う人々と、そしてミステリーが重なった内容で、読み始めたら止まらなくなった。しばらく落ち着いていたミステリー熱が再来しそうな予感。
■ほか
・『音楽のカルチュラル・スタディーズ』
・『政治学』
・『アイルランド・ナショナリズムと社会主義』
・『IRA アイルランドのナショナリズム』
・『エスニシティの社会学』
この5冊については、卒業論文日記にて!
■おわりに
改めて振り返って、3月に読んだ本は、知り合いに紹介された本ばかり。いい本のパスをおくってもらっていて、ありがたく幸せな環境だなと感じる。
わたしもパスおくりたいな〜〜〜〜!
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