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やりたいことについて悩む私がイベントに参加したら「私間違ってないかも」と思った話

13記事目にして初めて、日記というか、参加レポ&感想みたいなものを書いてみようと思う。


今日私は一人で品川に行ってきた。
「Lifestance expo 2024」というイベントに参加するためだ。

ライフスタンス。それは、一人ひとりの生きかたに対する姿勢や態度。企業の哲学やビジョン、文化のこと。
「何のために、どんな仕事をしたいのか?」「どんな人と、どんな場所ではたらきたいか?」「なぜ、その事業をつづけているのか?」はたらく上でのスタンスを問うことは、一日の3分の1の時間を占める「暮らしかた」を選ぶことであり、人生の3分の1の時間を占める「生きかた」を選ぶことです。

Lifestance EXPO 2024 | PARaDE より

「カルチャーマーケット」「トークセッション」「茶話会」等のコンテンツがあり、「雑談の人」で知られる桜林直子さん(通称サクちゃん、以下サクちゃんと呼ばせていただく) が、トークセッションに参加されることをXで知った。

「やりたいこと」について模索していた私。そしてサクちゃんのファンである私は、生のサクちゃんの話を聞きたい!と思い参加を申し込んだ。サクちゃんとジェーン・スーさんのポッドキャスト番組『となりの雑談』リスナーとしては、リアルサクちゃんを見れることにワクワクしていた。
また、三宅香帆さんは、今話題の『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のご著者ということで、どんな話が聞けるのか楽しみだった。



カルチャーマーケットにて

楽しみにしていた当日。

時間に余裕があったので、まず「カルチャーマーケット」のエリアに向かった。

老舗からスタートアップまで、計19の志あるブランドが出展。それぞれのライフスタンス(=哲学やビジョン)を中心に、どんな人がどんな環境ではたらいているか=カルチャ―を表現し、企業文化を象徴する商品が並びます。ものに触れ、作り手や売り手の想いに耳を傾けながら、あなたが信頼できる企業や商品をぜひ見つけてください。

Lifestance EXPO 2024 | PARaDE より


そこはさまざまな企業や商品が並び、たくさんの人が笑顔で会話している空間だった。その場に足を踏み入れた瞬間、私は突然胸が詰まるような感覚がした。涙が出そうになる。
「私とは違う」
そこにいる人々が皆輝きすぎていて、心が苦しくなったのだ。
私も同じ「働く」ことをしているはずなのに、世界が違う。
なぜ自分はこうなれなかったのだろうか。
悲しさ、虚しさ、憧れ、悔しさ。
その空間が素敵すぎるが故に別世界を突きつけられているような感じ。(自分で参加したのだから誰も突きつけていないのに)
「やりたいことをやっているんだろうな」
もちろん働く上で大変なことだって絶対にあるということは、この私でさえわかるけれど。
その空間での空気感みたいなものが、あまりにも私が持ち合わせているそれと違いすぎた。

ブースを見て回るとどれも素敵だった。これまで正社員では相談支援の経験しかないけれど、アルバイトでは商品の販売をしたことがある。そのときとても充実していた。そんな私としては、やっぱりこだわりの商品を扱う仕事って良いなぁと思う。商品に対する思いの基に、しっかりと揺るがない価値観があって、そこが共鳴する消費者と輪が広がっていく。楽しいだろうなぁと思った。
人見知りの私はどのブースの方に声をかけることもできず(いい加減克服したい社交性のなさ)、ぐるりと2周くらい見させていただいて、まだ開始までは30分くらい時間があったが、トークセッションが行われる会場へと向かった。

トークセッションにて

会場に一番乗りしてしまった私は、サクちゃんのnoteの記事を読み返していた。

これから目の前に本物が現れたら泣いてしまうかもなぁなんて思いながら読んでいたら、あっという間に開始時刻になった。

サクちゃんは黒のワンピース姿で登場した。



かっわいいっっっっ!!!

めちゃくちゃかわいかった。憧れの存在すぎて目が見れないのでしばらく違うところを見て話を聞いていた。目を閉じてみるといつもポッドキャストで聞く声なのでなんか変な感じがしつつも安心した。しかしせっかくなので目に焼き付けなければ勿体無いなと途中から思い、後半は念でも送ってるのかというくらい真っ直ぐに見つめて話を聞いていた。気づいたら私は少し泣いていた。

肝心なセッションの内容はどこまで公表していいものかわからないというのもあり、なんと書くか迷う。なので私が感じたことを自由につらつら書いてみようと思う。

小さな欲

このイベントに参加する前、私はいろんなことを思っていた。


今の仕事は自分がやりたいことと100%マッチしているわけではないけれど、かといって何をしたいか分からない

自分の本当の望み(=人と関わりたい、誰もが自分自身に価値があると感じられる世の中になったらいい)についてはなんとなくわかってきたけど、それが仕事とどう結びつくのか分からない

好きなことを仕事にできたら幸せだろうけど、仕事にできそうな好きなことがない

noteを書くのは好きだけど、次のアクションとしてこの先何をすればいいか分からない


そしてトークセッション参加後の私が感じたのは、「私が今していること、案外間違っていないんじゃない?」ということだった。

今私は毎日自分の感情に向き合うことを頑張っている。
感情に向き合うことが普通にできる人にとっては頑張ることでもなんでもないのかもしれないけれど、これまでそこに「フタ」をしてきた私にとっては非常に重労働だ。
例えば「食べたい」と思ったら食べたり、「休みたい」と思ったら休んだり、「書きたい」と思ったら書いたり。
それをやってみようと思ったのは、感情にフタをしすぎている自覚が出てきてそれが辛かったから。やってみる中で少しずつ人生の味を感じられている気がしている。でもそれが、自分が本当にやりたいことを見つけることや、何より仕事にどう結びつくんだろうかと思っていた。なかなか具体的なやりたい職業にたどり着けないことへの焦りがあった。今現在も正直ある。
でも今回のトークセッションで、「小さな欲」を満たすことの重要性についての話があって、気持ちが少し変わった。
小さな欲を無視して仕事をしても、結局満たされない。
小さな欲を満たした先で、目指す働き方につながるかもしれない。
その通りだと思った。
そして、これまでフタをしてきた人が外せるようになるにはかなり時間がかかるとも言っていた。そうだよなぁと思う。

三宅香帆さんが提唱していた『半身社会』も興味深かった。
仕事を通して自己実現するという考えは、そうすることがいいことだという社会の風潮によって自分自身の中に形成されていたのかもしれない。自分の身の半分を仕事に置くのであれば、私はあと半分の身をどこに置いて、そこで何をしてみたいだろうか。


自分はどう生きたいか

はたらく上でのスタンスを問うことは、(中略)「生きかた」を選ぶことです。

Lifestance EXPO 2024 | PARaDE より

再度引用になるが、トークセッションを通して改めてこの意味を実感している。

私がしたい生きかたとは。
正直に思いつくまま書いてみよう。

週3〜4くらいで好きな時間に働きたい。それ以外の時間は美術館に行ったりカフェで文章を書いたり、たまにエステに行ったりしたい。
家に帰るときに暗くなっているととても悲しい気持ちになってしまうので、明るいうちに家に帰りたい。
好きな髪型で、好きな服を着たい。
お客さんなりクライエントなり、直接誰かとお話しして相手に笑顔になってもらう喜びを味わいたい。
いろんな人の愚痴とか相談とかいっぱい聞いて、今のままで十分だよ!って私を通して伝えたい。


もっと具体的にできる気がするし、もっと望んでいることがある気もする。
日常の小さな欲を認めること。
時間はかかるかもしれないけれど、小さな欲を認めて満たしてあげ続けること。
これを続けてみたら段階的に先が見えてくるかもしれない。
そしていつか、今日カルチャーマーケットで見た輝く人たちのような生きかたが、私もできるようになっているのかもしれない。






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