みかんのて

最近は中国留学記を更新中。 大きな事件は起きないけれど、ほんわか楽しい毎日を思い出しながら気が向いたときに書いています。 一度興味を持ったらどっぷり浸かる系会社員です。

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最近の記事

中国留学記|姜先生とKFC

十年前の北京留学でお世話になった一人に姜(jiāng)先生というおじいちゃん先生がいます。 英語圏に留学したかった私が北京に来ることになった理由のひとつ、交換留学プログラムのオプションにあった英語の授業の先生です。 ループタイがとっても似合う姜先生。 声がしわしわしていて、いかにもおじいちゃんな姜先生。 今日はそんなお話。 毎週一回、夜7時頃、私はいつも一人で姜先生の部屋を尋ねていました。一人なのは、私の日本の大学からこの大学に留学していたのが私だけだったから。「中国で

    • 中国留学記|日本にカラオケある?と訊かれて固まった話

      日本製品は先人のおかげで割と有名なので、海外に行くと日本人は結構ドヤれます。 TOYOTA?Canon?UNIQLO?SHISEIDO? 全部日本ですが何か?…って感じです。 中国留学中のある日、いつも通りにドヤっていたらまさかの質問を投げかけられた、そんなお話。 自国での生活で身近な製品や企業が実は海外由来って、意外とあるある。または、海外由来だとは知っていたけど、どこの国のものかは知らない、とか。 その日も私たちはいつものベンチで放課後の復習タイムを過ごしていました

      • 中国留学記|発音勝手に日韓戦〜子音編〜

        母音編では圧倒的敗者となった日本代表(私)。 なんと勝負は子音編に突入。 まずはこちらをご覧ください。 中国語の子音の一覧表で、23音掲載されています。 (最後のyとwはカウントされないことが多く、外国人学習者は21音と習うのが一般的) 鼻母音大苦戦の3日後くらい、今度は延々と子音を音読させられていた頃にその時はやってきました。 ある日の授業後。 さて、お昼ご飯食べに行くか〜と席を立ったときに韓国人のジュンさんがクラスみんなに呼びかけました。 我们去カペティン怎么样

        • 中国留学記|発音勝手に日韓戦〜母音編〜

          北京留学が始まって一週間が経った頃。拼音と発音を習っていたある日、それは突然始まりました。 日本人と韓国人どっちが中国語の発音上手いんだ論争!絶対に負けられない戦いがそこにはありました。 第1試合 母音編 まずはこちらをご覧ください。 これは中国語の母音の一覧表です。 一行目が「単母音」で、アルファベットひと文字で表される音。 発音はどれも日本語のローマ字と同じようなもんだと思っていいです。詳しく知りたい方はYouTubeなどで探してください。 二行目、三行目は「複合

          中国留学記|全世界の中国留学経験者が最初に覚える中国語の歌

          中国語を学ぶ全留学生がまず最初に覚える中国語の歌だと言っても過言ではない。今日はそんな歌をご紹介。 それではお聴きください。 「对不起我的中文不好」 duìbuqǐ wǒ de zhōngwén bù hǎo すみません。私の中国語は上手じゃありません。 (歌 前进乐团 Transition) おそらく台湾で撮影されたこの動画は、2011年秋頃、中国大陸にいる私たちのところまではるばる伝わってきました。当時は知りませんでしたが、その年の5月に公開されたばかりだったそうで

          中国留学記|全世界の中国留学経験者が最初に覚える中国語の歌

          中国留学記|今週の総理大臣は誰?と訊かれて固まった話

          ーーー外国人と話す時、政治の話は避けた方がいい。 留学だけじゃなく、海外に行こうとする日本人なら一度は耳にするこのアドバイス。 中国留学2週間目、突然その話題の中心になってしまったときのお話。 「君、日本人だよね? 今週の総理大臣は誰?」 北京外国語大学に留学中の2011年秋、いつものベンチでみんなとおしゃべりしていたら、英語ペラペラ中国人のトニーに訊かれたこの質問。 この頃の日本は毎年レベルで総理大臣が交代していて、今が誰で、ひとつ前が誰で、その前は誰か、日本人で

          中国留学記|今週の総理大臣は誰?と訊かれて固まった話

          中国留学記|バナナのおばちゃんの話

          北京留学で出会った、忘れられない人がいます。 北京外国語大学(通称「北外」)西院の門の隣にあるほったて小屋の八百屋のおばちゃん、「バナナのおばちゃん」です。 二つ結びで声が高い、そして面倒見のいい優しいおばちゃん。 中国語ゼロで北京に降り立って数週間後 どうしても果物が食べたくなって、意を決して飛び込んだのが最初の出会い。 その日は多分、授業で数字を習った日。 だから、値段を訊いて練習しよう!みたいな動機もあったと思います。 ずらっと並んだ果物をざっと見渡し、道具がな

          中国留学記|バナナのおばちゃんの話

          中国留学記|留学初日に価値観をぐちゃぐちゃにされた話 @東京&北京

          入国審査で発音を直されたあの日、同じ場所で、私はもうひとつ忘れられない経験をしました。  ▼発音を直された話はコチラ 「中国ってとんでもねえ国だな、と思った」というエピソード。 ちなみに今回は真逆のお話です。ぜひ前回の記事を読んでからこちらにお戻りください。 @東京2011年9月某日、私は約半年間の中国留学に向けて成田空港に行くため、母と一緒に大荷物を転がしていました。重さは30kg超。初めての長期海外、しかも行き先は未踏の地、中国 北京。しかも後半は真冬。 大量の冬服、

          中国留学記|留学初日に価値観をぐちゃぐちゃにされた話 @東京&北京

          中国留学記|留学初日に空港で発音を直されて日本に帰りたくなった話@北京

          2011年、大学一年生の9月初頭、私は中国 北京に降り立ちました。目的は4カ月間の語学留学。小学校入学前から英会話に通っていた影響か、親も自分も、大学に入ったら海外留学には行くもんだと思っていました。もちろん英語圏という大前提のもとだったけど。 そんなお話。 縁もゆかりもない中国に留学した理由幼いころからひと月の半分は父が中国出張に行っていたこと、段ボール入り肉まん騒ぎや反日運動などで日本国内の対中イメージが最悪だったこと、父から聞く中国のイメージとそれが全然重ならなくて

          中国留学記|留学初日に空港で発音を直されて日本に帰りたくなった話@北京