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パリに来たら、多国籍料理を食すべし。

フランスに来たらフレンチやバゲット、クロワッサンはもちろん美味い。だが、移民の集まるこの国際都市で各国の味を試してみるのも面白い。

この土地で浸透し、時に変化した食文化はあらゆる住民に親しまれ、昼には行列のできる店も少なくない。お値段の安い店も多く、高級店への資金を残す意味でもおすすめな食べ物達をば。高級フレンチなどもってのほか、日々自炊と節約生活を送る留学生の貧しく豊かなリストです。


Bo Bun (ボ・ブン)

実際にベトナム・ハノイに訪れた時には見かけず知らなかったBo-Bunなる料理が人気。Bo-Bunは米粉麺の上にたくさんの具材が乗っけられたカラフル麺料理です。上にたっぷりと乗せられるのはパクチー・きゅうり・ピーナッツ・人参・肉(鶏肉と牛肉から選ぶことが多い)、そしてベトナム揚げ春巻きのnems! 私にはボリューム過多に見えますが、現地紙いわく『野菜がたくさん乗ってヘルシーなのでみんな大好き』とのことです。(le figaro)

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ラーメン一杯13ユーロのパリでBo-Bunは10ユーロ前後。写真の店は1区のPho 14 Operaです。接客は無骨ですが、特に意地悪でもないので美味しいしまた行こっかなぐらいのレベルです。10区のle cambodgeはいったことないのですが、こちらも人気の模様。

19世紀にフランスのベトナム植民地化が始まり、フランスは人参、トマト、玉ねぎ、バゲットをベトナムに伝えられました。こうしてフランス文化とベトナム文化が融合した結果、バーンミーはもちろんbo bunが生まれることになります。Bo Bunはただベトナムから連れてこられたというより、その誕生からフランスの影響を多く受けているよう。(Eater)


ファラフェル(fallafel)

ファラフェルは雛豆でできたコロッケ。パリのマレ地区周辺にはユダヤ人街があり、ファラフェルのお店が多く並びます。肉を使っていないのにボリュームがあり、かつヘルシーなファラフェルはもうどこのスーパーにもお惣菜として売られています。このパリに浸透仕切ったファラフェルの人気店がマレ地区のL'As du Fallafel。出来立ての雛豆コロッケがピタパンと野菜に包まれて提供されるのでめっちゃ美味しい!私の写真がテキトーすぎておいしさが伝わってないのではないか非常に心配ですが、実物はもっと色鮮やかなので食べてみてください!これ大学周りとかにあったら周辺マクド潰れると思います。それぐらい好き。

ビーガンフードとして市民権を得たファラフェルですが、元々はユダヤ系移民の持ち込んだ食。ただのエスニック料理と呼ばれてマニアの嗜好品になるのではなく、ビーガン食への需要と結びつき新たなコンテキストが与えられました。スーパーでももちろん買うのは容易いのですが、ぜひマレ地区にあるユダヤ人街でそのルーツを感じながら食してみて欲しい。

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中華麺(Tran Tran Zai)

この5区にあるTran Tran Zaiというお店の自家製麺がもちもちで、かなりおすすめしたいのですが、ジャンルや料理名がわからない。パリ市内で同様のお店を見たこともなく、、一体これは何?

日本人がパリに来ると一度は聞かれるであろう'Are you Chinese?' 私は日本人として認識されたことはありません。(個人差あり)それほど多くの中国籍の方が移住し生活しているということなのだな感じています。パリでは中国人差別に基礎をおく犯罪が増えており、中国人コミュニティによる反対運動なども行われています。自身をどの立場として自認するにしろ、アジア人としてパリで生活する人々に食を通して思いを馳せてみてみませんか。

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RAMEN...as always!!

パリでラーメンなんて、、と思っていたのですが笑、留学仲間と一緒にいった[こだわりラーメン]めっちゃ美味しい!他にも一風堂など、日本から進出したラーメン店は何軒もあるのですが、この6区のKODAWARI RAMENはフランス人店主が日本で修行し、パリで開業したお店。もちろんラーメンもなんちゃってラーメンにしないために研究を重ねたらしい。屋台が立ち並ぶ古き良き飲み屋街の再現は気合入ってます。ずらりと提灯が並ぶ屋台の既視感!ぺっちゃらくっちゃら喋ってたら、どこからともなく山手線の発着音が聞こえます。


まとめ

どのお店ももう一回行きたいと思った場所。どれもパリで話題の人気店なので開店時間あたりに行かないと外で並ばなければいけないかもしれません。

以上、連日のパリストライキですっかりお外に出る気をなくしたため、自分が友達に本気で進めたいお店を並べました。というか、パリに来てくれるお友達に毎回大量のおすすめリンクを送りつけて、文字の大渋滞を引き起こす常習犯なので反省を込めてnoteに記しました。

パリッパリしたパリっ子文化に浸らなくともパリの旨味は味わえるんだぞ!



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