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愛機・デジタルハリネズミ①

多くのカメラは年月を重ねるごとにその性能を向上させてきた.これはテレビだけでなく,YouTubeやInstagramといったSNSにも大きく影響を及ぼしている.現在は高画質な写真をある程度は簡単に撮影できるようになってきた.これは人工知能による画像処理技術の向上も大きく影響している.

一方,このような状況の中でフィルムカメラにも注目が集まるようになった.『写ルンです』といった誰でも手軽に始められるフィルムカメラからハマり,インスタントカメラ以外に手を伸ばす人もいるようである.フィルムカメラを通して表される世界は現実のものとは少し異なる色味で所謂”高画質なデジタルカメラ”で語られる高画質とは異なるものだ.しかし,フィルムカメラで得られる世界観は多くの人の心に刺さっている.何が刺さっているのか考えると,それは言葉で表しにくい.そのため,今は思わず見入ってしまうような雰囲気を”エモい”と言い表しているのだと思う.自分は”エモい”写真が好きだ.

ここでやっと本題に入る.自分はフィルムカメラを持っていない.それはランニングコストが高いこと,作業が多くて面倒くさいだけである.これはもうしょうがない.この時点で自分はフィルムではなく,デジタルでエモさを求めなければいけなくなる.そこで私が目をつけたのはデジタルハリネズミである.しかし,このカメラはもう生産終了していて,新品はかなり希少かつ中古もプレ値がついているのが大半だった.そんな中で幸運なことにメ○カリで安価な中古品を手に入れることができた.


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