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【番外編】プロ野球ファンとして割とやり尽くした疑惑

これまで全3回にわたって、「プロ野球ファンとして割とやり尽くした疑惑」について書いてきました。

最後に番外編として、これまでに経験してきたアクシデントやちょっとした武勇伝(?)について語ります。


名古屋に荷物が届かない

2018年7月6日。
この年の交流戦(仙台と札幌)で初めて遠征を経験し、さあ今度は初めての名古屋だ!と意気込んでいた。

しかし、この日はのちに「平成30年7月豪雨」と呼ばれる豪雨の影響で、東海道新幹線に運転見合わせや遅れが発生していた。

とりあえず来た列車に飛び乗り、途中で一時的な運転見合わせはあったものの、昼過ぎには名古屋に到着。

ほっと一安心、さあ球場に向かうぞ…と準備をしていたところに飛び込んできたのが、

試合中止の報

名古屋は小雨だしそもそもドーム球場なのに試合が中止となった理由は、雨の影響でヤクルトの選手の荷物が到着する目途が立たなかったため

初めての名古屋、初めてのナゴヤドームがまさかの試合中止となり呆然としたが、気を取り直して夜は矢場とんを楽しんだ。

翌日には無事に荷物も到着し、1日遅れでナゴドデビューを果たすことができた。

なお試合には敗れた。。

いかにもナゴドらしいスコアですね()

今となっては「あの試合、行く予定だったんですよ~」とネタにできるエピソードである。

叶わなかった日帰り遠征

こちらもナゴド(2021年からはバンテリンドーム)に行った際の話。

2021年7月3日、名古屋へ日帰り遠征を企てたが、またしても大雨に見舞われる。

しかも今回は静岡県内の大雨の影響で東海道新幹線が運転見合わせとなり、動く気配がないため、急遽北陸新幹線と中央本線を乗り継いで名古屋へ向かうことにした。

名古屋に行く予定だったのになぜか長野にいる

迂回ルートの天候に問題はなく…というかむしろ良い天気。

乗りたかった特急しなのが運休となったため、長野で予定外に待たされ試合開始には間に合わなかったが、なんとか球場までたどり着くことができた。

そして試合は古賀選手の4安打の活躍と小川投手の完投で5-1の快勝!

最高の気分で球場を後にし、またしても矢場とんを食べ、東海道新幹線も動いてるしあとは帰るだけ…のはずだった

新幹線に乗ったはいいものの、静岡県内の大雨の影響で再び運転見合わせとなってしまう。

待てど暮らせど運転再開せず、やっっっと動いたと思ったら熱海付近の運行が不能のため三島で運転を打ち切るとのこと。

23時56分撮影

しかし、三島に泊まったところで明日も運転できるかわからない状況ではどのみち帰れない。

これから新大阪まで引き返すとの案内があったため、新大阪まで行って飛行機で帰ることにした。

結局、乗車した名古屋を通り過ぎて新大阪に着いたのは3時55分。(この記事のサムネ画像)

列車ホテルとして新幹線を解放してくれたが、シャワーを浴びたかったので新大阪のホテルに泊まり、翌日(当日?)の飛行機で伊丹空港から帰宅した。

東海道新幹線を使って名古屋へ日帰り遠征するだけの予定だったのに、

東京→長野→名古屋→三島→(ここで日付が変わる)→新大阪→伊丹空港→羽田空港

という大層な行程になってしまった。

これも今となっては笑い話である。

しかし、これら2回の教訓からもう梅雨末期には遠征をしないことを固く誓った

日シリの最中に出張!?

2021年、ヤクルトは日本シリーズに出場した。

贔屓が日本シリーズに出るのなんて、次回は何年先になるかわからない。下手したらもう二度とないかもしれない。(なんとも素晴らしいことに、実際は翌年にも出ましたが)
チケットが手に入れば全試合見に行きたい。

しかし、悲しきサラリーマンの筆者は、日本シリーズ真っ只中の11月25日(木)から26日(金)にかけて出張を命じられていた
行先は伏せるが、東京からは飛行機で行くのが一般的な場所である。

その結果、日本シリーズ中はヤクルト、オリックスの両チームよりも移動の多い1週間を過ごすこととなった。

20日(土) 移動(東京→大阪)。チケットを取れなかったためホテルでテレビ観戦
21日(日) 京セラドームで現地観戦
22日(月) 移動(大阪→東京)
23日(火・祝) 東京ドームで現地観戦
24日(水) 東京ドームで現地観戦
25日(木) 移動(東京→出張先)。夜は懇親会のためほとんど試合を見られず
26日(金) 移動(出張先→東京)
27日(土) 移動(東京→神戸)。ほっともっとフィールドで現地観戦
28日(日) 移動(神戸→東京)

3勝1敗と王手をかけて迎えた第5戦が行われた25日は、コロナ禍のくせに出張先で懇親会があり試合をほとんど見ることができなかった。

懇親会で
「私は巨人ファンなんですけど、みかんさんは好きな野球チームありますか?」
と聞かれたときは
「ええ、ヤクルトファンなので今すぐに帰って試合を見たいです(ニッコリ)」
と言いたかったが、
初対面の人にそんなことを言うわけにもいかず、
「いやあ~野球は興味ありませんね~(大嘘)」
と言うしかなかった…

やっと終わって速報を見ると、山田選手のスリーランホームランで同点に追いついていた!

現地で日本一を見たかったので本当は今日決めてほしくなかったけれど、それでも嬉しくないはずがない。

しかし、走って宿に帰って中継をつけた瞬間、ジョーンズ選手に勝ち越しホームランを打たれた(笑)

9回裏にチャンスを作ったが惜しくも敗れ、勝負は第6戦へ。

翌日、仕事を終えて帰りの空港へ向かう途中、
「これから東京に帰って、24時間後には神戸にいるのか…」
とぼんやり考え、やや絶望的な気持ちになっていた。

出張先から直接神戸に向かうことができればここまで過酷な移動とならなかったのだが、当時はコロナ禍のため旅行に行くことを職場に言い出せなかった…

夜遅くに帰宅して泥のように眠り、翌日は羽田空港から神戸入り。
3日連続で羽田空港を利用するなんて初めてのことだった。

そして迎えた第6戦は5時間を超える死闘の末、見事ヤクルトが日本一に輝いた。

人生最高の夜で、前日まで出張に行っていたことなど頭のどこにも残っていなかった(笑)

神戸の夕焼け。澄んだ空気が本当に寒かった

当初は出張の翌日に神戸に行くのは体力的にきついかと思い、神戸のチケットを取るのはやめようかと考えていた。

しかし、結果として神戸で日本一の瞬間を見ることができ、一生の思い出となったのだから、心の底から行って良かった。

あまりにも濃かったこの1週間のことは、きっと生涯忘れない。

日本一から一夜明けた帰り道。第6戦で決まらなければもう一日神戸に滞在する予定だった

おわりに

16年間も一つの趣味を続けていればいいことも悪いこともたくさん経験できる。
そしてそれらのすべてが思い出になることは、身をもって体感している。

「割とやり尽くした」と言いつつも、これからもプロ野球ファンである限り、様々な予想だにしない出来事に遭遇することだろう。

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