不安にさえも、きっと、優しさが隠されている

心配性のみかんの人生の中で、
よく出てくる不安の一つ、
ここに居られなくなったら、という不安。

何かミスをしてここに居られなくなったら
手続きを間違えてここに居られなくなったら
体調が悪くなってここに居られなくなったら

ここに居られなくなったら
みかんはどうなってしまうんだろう。

なにかを心配したり
不安に思ったり
緊張したりすると
よく現れる「ここに居られなくなったら」という
不安「怪獣」に
食べられそうになるみかん。

ところで、どうしてそんな不安を持っているんだろう。
これまでなにか怖い体験をいくつかしたのかもしれない。

でもたぶん…
実際に、その怪獣に食べられたことはないんだと思う。

もし万が一、
ミスをしたりしたとしても、
自分では解決できない何かにぶつかったとしても、

手を差し伸べてくれる人たちがいることを
本当はみかんの知らないところで、たくさん優しさがあることを
みかんが知らないだけなのだとしたら。

みかんが気づかないほどに、
当たり前のようにさりげなく存在する
優しさにあふれているのだとしたら。

「不安」怪獣は、もしかしたら、
みかんの暇つぶしのために出てきてくれているだけで、
遊んでいるつもりで、
本当は食べたりしないのかもしれない。

「不安」怪獣さえも、
本当は優しいところがあるのかもしれない。