「おでこの梅雨入りが発表されました」
夏「梅雨です」
気温「よし!通れ!」
空からの雨が、額からの雨へと変わる。
今年は何をしようかと考えていたら、半年が過ぎていた。
この時期になると、毎年のように口癖が出てしまう。
「暑い」
いつからだろう。
暑いが口癖になっていたのは。
毎年言ってて飽きないのだろうか。
それでも言葉が漏れてしまう。
「あぁ・・・暑い」
私の額から、溶け出したアイスのごとく汗が流れていた。
季節が変わる頃には、半分液体になっているかもしれない。
その時は、ぜひ召し上がれ。
味は保証しない。少しだけ・・・しょっぱいかも?
夏の始まりを感じる瞬間というのは、人それぞれかもしれない。
・7月、8月になったら
・海開き、プールが解禁されたら
私の場合は、
「エアコンのスイッチを入れた瞬間から」。
スイッチを押した瞬間から、私の夏が始まる。
切り替わるタイミングなのだ。
現在、カレンダーは「6月」。
そう、
まだ「6月」なのだ。
7月、8月にもなっていない。
海開きもしていない。
プールもやっていない。
そもそも梅雨明けすらしれない。
そんな状態で、夏を迎えられる訳がない。
Q.(まだ6月だし、クーラーは早くないか?)
A.「最高気温35℃をお伝えします」
私の指は、すでにスイッチの上に置かれていた。
迷いは無かった。
その時には、行動は終わっていた。
クーラーの起動が、夏の開幕を告げる。
今年も夏が始まる。
始まりの冷風が、頬を撫でる。
暑いのは嫌いだが、夏が好きな私は、
どこか期待していたのかもしれない。
「今年も夏が来るぞ」と。
体調管理にはご注意を。