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馬の博物館とジョッキー西郷従道さん
先月、横浜にある馬の博物館さんへ行ってきました。
1月28日をもって長期休館に入るとのお知らせを目にしまして、こちらの博物館に展示されているという従道さんのおもしろ絵を一度は見ねば…!と慌てて来訪した次第です。
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チケット売り場を過ぎてすぐの第1展示室に、目的の従道さんがいらっしゃいました。
「横浜の競馬で西郷従道氏が愛馬・ミカン号に乗り優勝した!」というポンチ絵です。
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タイトルは『Mikan wins』。フィーチャーするのそっちなんだ!と笑ってしまいました。
可愛らしい名前の馬だな~とは思いましたが、当時の人からしても「競走馬に面白い名前つけるなあ」という印象だったのでしょうか。
この頃はほとんどが「馬主=ジョッキー」なので、従道さんも自ら所有馬に跨がり飾った勝利になります。これが日本の近代競馬における日本人騎手・日本人馬主の初優勝ということで、従道さんは競馬の歴史の中でも重要人物となっているそうです。
それにしても、同レースに出場した伊藤博文さんの「金掘号」と並ぶと「ミカン号」の字面ののほほんとした感が際立ちますね。和みます。
親友で従兄の大山巌さんに娘さんが生まれた際に「芙蓉の花が綺麗に咲いている季節だから『芙蓉子』」と名付けた従道さんなので、ミカンという名付けは彼のイメージ通りだなあとも思います。農業や庭仕事にも親しんでおられた方なので尚更。
そして他の展示を見て初めて知ったのですが、この後も従道さんの所有馬は何頭か優勝しているんですね。宮内省賞典競走で優勝した「ダブリン」、特別番外競走で優勝した「謄霧」の名前が確認できました。
こちらは同敷地内の「ポニーセンター」にいる野間馬のミカンくん。
名前の由来は従道さん…ではなく、かつて野間馬がミカン畑でのお仕事で活躍していたことからだそうです。
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ミカンくんのいるポニーセンターは今年の12月末頃まで開苑中。
この日は夏みかんの木の下で日向ぼっこしながらウトウトしてました。
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おとなりの根岸森林公園も気持ちの良い素敵な場所でした。博物館再開の折にはまたぜひ伺いたいと思います。
余談
英傑大戦。従道さんが友になりました。嬉しい!
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それでは。寒い日が続きますがご自愛くださいませ!