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なんだか幼馴染

わたしの幼馴染はとにかくすごい。
この幼馴染を言い表せる言葉はないかと結構ずっと探している。

先日、幼馴染と二人でライブに行った。
家に帰れなくもない場所ではあったけど、
次の日は休暇をとり、2人でホテルに泊まることにした。

寝る前に
「ねえ、みかんの前世って何?」
と聞かれた。
わたしは占いとかやったことなかったため、
「え、知らない」
と答えた。
「うちはさ、前世バッタなんだよ。
どんな徳積んで人間になったのか知りたいんだよね。」
この時点で十分意味がわからなかった。
「え、何それ、占いでそう言われたの?」
「違うよー。そういう夢みたの。
なんか草むらの中でバッタバッタ言いながら飛んでたんだよね。
口でバッタバッタ言ってたの。
あれでうちは前世バッタだって確信したんだよ。」
もう寝るどころじゃない。
こんな話聞いてだれが眠れるんだ。
「今日もいい日だったね」
3秒後、幼馴染は最後にこの言葉を残して勝手に眠った。

後日、二人で歩いて家に帰っているとき、
「もう少しで26歳かあ。中一の時から変わんないや。」
と言うので、なんで中一なのか聞いてみた。
「小学3年生の時にね、世界はうち中心じゃないってことに
ふと気がついた瞬間があったんだ。その意識が変わった瞬間だからかなあ。」
小学4年生から小学6年生までの空白の期間が気になったが、
あえて突っ込みはしなかった。

とにかく気持ちのいい一緒にいて飽きない(おもしろやばい)人。
なんだか、大豆田とわこの『とわこ』と『かごめちゃん』みたいな
関係性で歳を重ねられたらと思う。

わたしは、あの日、出会った幼稚園の頃から、
帰り道に必ずくれる
「今日もいい日だったね」が大好きなのだ。



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