ご機嫌まんじゅう
最近、私は自分で自分の機嫌をとるのが上手になったなあ、って思う。
これってとっても素敵なことだと思う。
例えば、今日、お仕事中におまんじゅうをもらった。
なんだかもらってすぐ食べるのはもったいなくて、
お腹がぐうって鳴ったら食べることにした。
ちょっと疲れたなあって思って時計を見たら、16時。
ちょっと遅めのおやつにしようかな。
でもまだ、お腹がぐうって鳴ってないしな。
一口食べた。食べちゃった。
そしたら、お腹が鳴った。
だからセーフってことにした。
お茶も淹れたし、開いていたPCの画面を閉じた。
ああ、おまんじゅう、美味しいなあ。
ちょこっとこわいお隣のおばちゃんに声をかけた。
「美味しいですね」
すると、ニコニコしながら、
「ね!これ美味しいよね」
ちょこっとこわいと思っていた笑顔が可愛いおばちゃんになった。
少し前までは、人前で何かを食べるなんてありえなかった。
なんだかとっても自分にとって難しいことだった。
だから食べるってあんまり好きじゃなかった。
それが、少しだけ、会社のデスクで食べるおやつを
美味しいな、楽しいな、って思えるようになってきた。
美味しいものってたくさんあるんだなって思った。
今日はおまんじゅうを食べた。
とってもとっても美味しいおまんじゅうを食べた。
みんなに自慢したいくらい美味しいおまんじゅう。
美味しかったから、帰りにちょっとだけスキップをした。