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フルスロットル金曜日

あっとゆーまの休日。
何かしたいな、あれをしないと。
たくさん考えていたけど、結局やってない。

金曜日に終電を逃して、
夜遅かったし、なんかちょっと頭が痛かったし。

言い訳ばっかして、
3連休はほとんど寝て過ごした。

まあ、それでもいいと思ってる。
あんまし気にしない、が最近のモットーだ。

金曜日。
わたしの心は落ち着いていなかった。
3連休前にやめてくれ、心の底からそう思った。

数年前の自分には想像できないくらい
今、会社がとっても楽しくて、毎日がとても楽しい。
これは紛れもなく、人がいいっていうのが一番にある。

みんなに自慢したいくらい。
本当にみんないい人で何よりかっこいい。

たまたまちょっとしたイベントがあって、
仲の良い同僚と参加をした。
社内に「推し」がいるので、
会えるかなあ、なんてほんの少し期待していた。
(この「推し」がいるだけで毎日の楽しさが倍増する!)

会えた!!
会えた!!!
やっぱり自分は持ってる!って思った。

しかも、「推し」は両手に子供と手を繋ぎながら登場した。
あまりにも完成されたその形に、「素敵」の言葉以外見つからなかった。
ご家族を見れただけで、「なんのサービスなの?」と口にしてしまった。
わたしは一生推すと心に決めた。。

同僚といたのに、申し訳ないが、
その後、なんの話をしたか全く覚えていない。

そんなこんなで、多分、いや絶対。
私は浮かれていた。

帰り道、しばらく電車に揺られて、
終電ギリギリだね、なんて言って
先ほどあった出来事に浸っていた。

やってしまった。
スマホがない。

こういうときに落ち着いていられるのは、
誰よりもスマホを落とした経験があるから。

「スマホないや、戻るね」

同僚達の方が焦っていた。申し訳ない。
とりあえず帰ってもらって、音楽でも聴こうと
繋ぐ相手のないヘッドホンをつけてしまった時だけ
ちょこっとイラついた。

スマホがないと時間もわからないんだなあ、
なんてのんびり思ったのを覚えてる。
この時すでに終電は逃していた、、と思う。

なんだかんだで見つかった。
よっしゃ!とだけ思って、また、普通に電車に乗った。
しばらくして、あ、そういえばと電車の時間を調べて、
やっと家に帰れないことを知った。

人に迷惑かけちゃだめだよね、とか最初は思ったけど、
思いの外ピンチだったので、腹をくくって連絡しまくった。
私の家は遠い。
だから、まあ、その辺で一人暮らししている人の家に
一泊させてもらおうなんて考えていた。

でもありがたいことに
「家まで送ってやるよ」
と最近結婚した友人夫婦から連絡が来たので、飛び跳ねて喜んだ。
(こんな時に私は人のスキンケア合わないんだよな、とか思ってた)

「渋谷で待ってろ」と言われていたので、
待っていたら、警備の方が話かけてきた。

「雨の中、大変だね」
そっちの方が大変じゃない?と思いつつ、
「今日、良い日だったので、全然です!」
と答えてみた。
「いいね、羨ましい」と言われた。
なんか、なんだか気の合いそうなおっちゃんだなって思ったけど、
迎えがきてしまったので、タイムオーバー。
「またね!」とだけ言っておいた。

車に乗り込んだ時、
「ごめんなさい、そしてありがとう」
誠心誠意この言葉を伝えた。
そのあとは、今日あった出来事がたくさんすぎて
心が溢れていたので、
「こんな分際で、話していい?」
と聞くと、
「そんな分際なんだから逆に話せよ」
と言ってくれた。

久しぶりに大好きな夫婦(どっちも付き合いが長い)と
懐かしい大好きな人たちの話と
今、大好きな人たちの話をして家に帰った。

スマホをなくしたけど、
やっぱり無くすのも悪くないなっていう
意味のわからない一日の終点にたどり着いてしまった。



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