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【凸撃!隣の開発事情!~ vol.2 ~ 】iOSチームリーダーに聞く、入社の決め手&iOS開発における進化

こんにちは!株式会社mikanです。

本シリーズでは、プロダクトそのものの魅力はもちろん、mikanで働くことのおもしろみから、実際中でどんな人が働いているのかをみなさんに知ってもらえるような内容を発信していきます。HPやテックブログだけでは知り得ない、mikanのリアルをみなさんにお届けしますので、最後までご覧になっていただけますと幸いです。

第ニ回目は、iOSエンジニア兼リーダーである長坂 悟志(以下satoshin)です。iOSチームのリーダーであるsatoshinさんに、mikan入社の決め手&iOSチームの「進化」についてお聞きしました。


「英語アプリmikan」について

── まず初めに、「英語アプリmikan」とはどんなサービスか、あらためて教えてください。

「英語アプリmikan」は日本の学習環境にあわせた”楽しく・効率よく学べる”英語学習アプリです。2014年にサービスを開始し、ユーザーさんや業務提携先の出版社様に支えられて、総DL数は850万を超えるサービスになりました!これまでは広告を使わず、オーガニック流入のみで運営してきたので、そこもmikanの強みの1つだと思います。

英単語学習機能に最も強みがありますが、単語学習のみならず、幅広い英語学習をアプリ1つで実施することができます。問題集の問題を解いたり、電子書籍として書籍を閲覧したり、Audio Playerとして音声を聞き流したり、様々な学習方法をリリースしてきました。

2021年末、10名規模だったmikanへの入社を決めたのか

──satoshinさんはまだ今より少規模の時に入社を決めていますが、当時mikanに入社を決めたきっかけや理由はなんだったのでしょうか。

転職期間中は様々な企業とお会いしましたが、mikanを最終的に決めたきっかけは、体験入社でした。体験入社の中で、耳にした何気ない社内の会話に、思っていることを発言しても受け止めてもらえるだろうという心理的安全性の高さを感じ、不満ではなく、改善していこうと思え合えるチームの印象がありました。

mikanに入社をする前は受託開発をしていたこともありました。受託開発をしていた当時は、改善までの動きが取れにくく、どこかやりにくさを感じていました。開発の中で“他の人がどう作っているか?どういう形で自社開発しているか?”という興味があり、その興味が強くなるにつれて、“エンジニア仲間と一緒に仕事をしたい!ゴリゴリと開発をやっていきたい!”とチーム開発への思いを持っていました。


受託開発時代を振り返ると、案件によってお客様が異なり、お客様と一緒に要望を叶えていける良さがあると思うんです。他のメンバーとも話し合い、お客様に言われたことだけではなくて、もう一段階上のエンジニアとしてもっと良くなることを添えるような工夫もしていました。一番最初は、社内の営業メンバーからエンジニアになりたての自分に“案件いけるよね?”と声がけされ、納期まで3週間の案件入ったのですが、今でもとても記憶に残っています。

──実際にこれまでのキャリアの中で受託開発と自社開発のどちらも経験されていますが、それぞれどんな違い、良さがあると感じますか。

受託開発の場合、多様な案件を通じて、いろいろなお客様に出会え、ビジネスロジックなどを学びながら、幅広い経験ができるところだと思います。
個人的には、受託開発と自社開発のギャップは大きいと思います。受託開発は、納期が全てと言っても過言ではありません。納期に間に合わせつつ工夫することが求められることが多く、トップダウン型の開発プロセスがあります。自社開発は、受託開発のように納期はもちろんありますが、それ以上に開発のクオリティについて検討したり、より柔軟な意思決定ができます。他にも改善サイクルを見直したり、開発プロセスと向き合いながら開発することができると思います。

──今現在mikanで自社開発をしている中で、ご自身が感じていることは何かありますか。

開発工程における全ての工程へ関与できる機会が多いと感じています。ただ規模が小さいだけでなく、誰の意見に対しても受け入れる姿勢を持ったメンバーが多いため、意思表明のしやすさがあります。入社当時から変わらず感じている“目標達成の為に率直な意見を言う必要がある場面でも、組織は受け入れてくれるだろう”という心理的安全性の高さから、個人的に気になったことも遠慮なく1on1面談などの機会を通して代表にも伝えることができています。

入社以降のiOSプロダクトの進化

── 入社当時の2021年と比べて、mikanのiOSアプリは技術的にどのように変わりましたか。

入社当時と比べて、現在はトレンドを掴んだモダンな作りになってきていると思います。モダンが全てではありませんが、実装しやすくなってきていることは間違いなく、プロダクトをより良くするための地盤はできている実感があります。同時に、チーム全体で、iOSの“当たり前の品質”にこだわって開発をしています。モダンを突き詰め、iOSアプリケーションとして足りないところを補いつつ、技術的に解消していこうとしています。


── iOSの“当たり前の品質”にこだわるとありますが、具体的にどんなことでしょうか。その中で既に進めていること、あるいは進めることが決まっているものがあれば、教えていただけますか。

具体的な話になりますが、Swift Concurrencyへの移行が完了し、現在はSwift6への対応を進めている状況です。その他にも、SwiftUIへの移行も主な学習導線および施策が入りやすい所に関しては完了しているため、ほぼSwiftUIのみで実装できていると言えます。また、Widget・DarkMode・iPad SplitViewなど、iPadならではのUI対応に関しても、導入を目指して動いている段階です。
最終的には、多言語対応や最新のOSで使える機能をはじめとした、アプリケーションのクオリティ担保や付加価値、体験の提供をしていきたいと思っています。海外と戦えるよう、「他でできているのにmikanでできていない」を無くした開発を目指していきます。


──海外と戦えるように、素敵ですね!では逆にそれを実現していく中で、現在の開発に足りないところはなんでしょうか。

機能テストですかね。テスト体制があまり整えられていないため、品質を安定的に保つための機能テストを充実させていかないといけないと思っています。
具体的にお話しすると、QA頼りになっているところを解消したいです。ユーザー目線やアプリのクオリティを考えながら動いてくれる優秀なメンバーがおり、そこを頼りにしてしまっている状況です。そのため、自分たちiOSチームの中でも担保できるように自動的な仕組みをつくりたいです。


──機能テストを充実させていかないといけないという話ですが、今はどのような開発フローで進めていらっしゃるか、もう少し具体的に話していただけますか。

実装以降の開発フローでは、実装完了後、チーム内で受入条件を確認・担保した後に、総合テストの実施を行います。その中で、UIのチェックや仕様の確認等をし、QAチームへの引き渡し、QAテストの実施、QAテストで発見された問題点をiOS側で修正をします。全ての確認と修正が完了後、リリースとなります。

今はこの体制でも進められていますが、よりスピード感をもって施策を出していくためにも、テストカバレッジの向上と品質管理の強化が当面の目標です。今後は、QAチームの専門性を活かしつつ、開発チーム自身も効率的な開発プロセスを確立させ、実装速度と品質の両立を目指していきたいと思っています。


iOSチームリーダーとしての役割、感じる課題


──プロダクトもチームも成長している現在、satoshinさんはiOSチームのリーダーを担われていますが、ご自身の役割や責務を教えていただけますか。

チームメンバーと実装効率や開発プロセスの改善について一緒に考えたり、メンバーからの提案の取りまとめや経営陣からの方向性をチームに展開することが主な役割です。2年前にリーダーになりましたが、実質的な業務内容に大きな変化はなく、フラットで、いわゆるリーダーリーダーしているわけではないと思います。

──フラットなリーダー、いいですね。


──では、satoshinさんが感じる今の課題は何でしょうか。

3年弱働いていて、個人的には規模が大きくなってきていると思います。入社当時が10名前後、今はその3倍いるため、当然といえば当然ですね。感じる変化・課題としては、入ってきた当時の“フットワークの軽さ”が徐々に失われてきているようにと感じます。

とくに権限移譲の文脈では、先ほどお伝えした通りで規模が3倍になっているにもかかわらず、最終的な決定を開発チーム全体で行うという部分が残っていることから、人数が増えた分、昔に比べてスピード感は落ちてしまっているように感じています。
組織の大きさの変化に応じた体制の改革が必要ですし、時には“えいや!”の精神で仮説検証を積極的に行う柔軟な組織運営が、今後の成長の鍵になると思っています。


開発文化と今後について

──ご自身が思う“mikanらしさ”、mikanにしかない開発文化はどんなところだと思いますか。

mikanの特徴は、手を上げればなんでもできるところだと思います。個人の影響力が大きく、ユーザーのためになることにとことん挑戦できる環境があります。先ほどお伝えした、自社開発の中で感じていることと重複してしまいますが、技術的な内容も、組織に関する内容も、躊躇なく発言でき、受け入れてくれる文化があることは、mikanらしさを感じる一番の魅力です。

──では今後採用が加速していくことで、一緒に働くメンバーが増えていくと思いますが、mikanにはどんな思いをもった方が、フィットしそうだと思いますか。

技術力が高いことももちろん大切なのですが、ユーザー視点を持っている人がmikanとフィットしそうですね。開発の実装だけでなく、事業そのもの、プロダクトそのものに興味関心のある方だと理想だなと思いますし、プロダクトに関心を持ち、アプリを育てたいという、開発とプロダクトの両方に熱意を持って、長期的な視点で開発を楽しめるメンバーと出会えたらなと思います。

──最後に、今後入社する方に伝えたいメッセージがあれば、教えてください!

「クオリティが高いとは?品質の良いアプリとは?」を共に議論し、より良いアプリを私たちiOSチームと一緒に作っていきましょう!


──satoshinさん、取材させていただきありがとうございました!


※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

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