無遅刻無欠勤を目指さない
フレックス勤務やテレワークが一般化している今、無遅刻無欠勤が表彰される会社なんてあるのでしょうか?
もはや「無遅刻無欠勤」は無意味です。
仕事の合間にカフェで休憩していると、会社のノートパソコンを取り出して作業をしている人をたくさん見かけます。
喫茶店といえば営業マンのサボりの聖地でしたが、今や第二のオフィスと化しています。
あなたが会社員で、もし無遅刻無欠勤を誇っているなら、申し訳ありませんけど思考停止の悲しいサラリーマンでしかありません。
誤解してほしくないのですが、遅刻については私も否定派です。
遅刻しておきながら平然としているヤツなんて大嫌いです。
問題は「遅刻をしない」ことが目的化してしまうこと。
そういう人はビジネスマンとして危険水域です。
どんな仕事にも期限があります。
納品日、各種書類の提出日、約束されたプレゼンの日。
それらに追われて、私たちはいつも慌ただしく生きています。
そんな状況でも、クオリティの高いものを提供しなければなりません。
でも、そこで「遅刻をしない」ことが目的化してしまうと、クオリティを犠牲にしがちなんですね。
期限に間に合わせるためにやむを得ないと。
でも取引相手はそんなことを求めていません。
「期限を守り、かつ、クオリティの高いものを提供する」
こちらが求められているのは、これです。
もし「期限を何日か延期したら、自身のあるものを提出できる」と思うのならば、その時点で、取引相手に期限の見直しを申し出ればいいと思います。
しかし、ここで大切なのは、そのクオリティを自己満足で評価しないことです。
「締め切りよりも、2,3日伸ばせば最高のプレゼン資料になる」と思っていても、たいていは他人に関係のない独りよがりなこだわりに過ぎません。
期限通りに出しても、評価は大して変わらないものです。
無欠勤も同じです。
それが目的化してはいけない。
誰よりも早く出勤して、誰よりも遅くまで働く。
こんな猛烈サラリーマンが美徳とされた時代はとっくに終わりました。
今はむしろ
「コイツ、いつまで働いているんだ。仕事の効率が悪いんじゃないか?」
と、冷たい視線を向けられるのです。
総じて、休むのが下手な人は、仕事も下手です。
できる人は、サボるのも上手です。
職場のホワイトボードに、自分の行き先を細かく丁寧に書いているとしたら、今すぐやめましょう。
「働いてるアピールをする痛いヤツ」としか思われません。
あっさり書き残すぐらいでいい。
クオリティさえキープできればサボってもいいんです。
サボるなかで、次の仕事のアイデアがまた浮かぶもの。
しっかりサボるために、今このときをやり切りましょう。