イメージを膨らませる
言葉だけでは、言いたいことを伝えようとしても限界がある。
「メラビアンの法則」と呼ばれる、我々の脳の特徴を表す心理学用語がある。
これににょれば、聞き手は話し手から受け取る情報のうち、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%、の順に影響を受けるという。
言語情報(=言葉そのもの)は、たった7%しか占めていない。
声の大きさやトーン、顔の表情やジェスチャーなど、視覚や聴覚からより大きな影響を受けるのだ。
また、「VAK」と呼ばれる理論は、それらに個人差があることを示している。
VがVisualで視覚、AがAuditoryで聴覚、KがKinestheticで触覚(体感覚)のこと。
人によって、目で見るのが得意な人、耳で聞くのが得意な人、触れたり身体を動かすのが得意な人がいて、優位な感覚が違うという。
書いてある文字は視覚情報であり、聴覚優位の人にとっては、文字ではなく音声になっている方が理解しやすい。
そういった様々な人間の認知の傾向に対応するためにも、画像や音、映像を併せて使うのがよい。
しかし、言葉遣いによっても、人間の想像力をかき立てる工夫が必要だ。
読み手のイメージを膨らませ、五感を刺激するような表現を知っておくと、言葉の力が最大限引き出されるだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?