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我慢の苦手な私が我慢したこと

我慢ってスキルである前に思考のクセだと思いません?

私は我慢ができません。

特に「こう考えたらいい、うまくいく」と思うことを言わずに飲み込むことが苦手です。

理屈がわかれば我慢できますが、基本的にいいと言われていることにブレーキは効きづらい印象です。

そんな私の話。


人の役に立ちたいから

物心ついたときから、人の役に立ちたい気持ちがありました。

その一方で、自分のことで手一杯すぎる毎日も送っていました。

そんな中で、私がいちばん嬉しかったことは「こうしたらいいよ」と教えてもらえることでした。

こうしたらいい、こう動いたらいい、ということを教えてもらえると、私は迷わずに行動でき、必要以上にモヤモヤせずにすみました。

いつしか自分が経験してよかったこと、うまくいったことを教えてあげることが、相手にとってありがたいことだ、と誤認識していきました。

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お節介キャラにもなれない、微妙な立ち位置

女の子でしっかりしてて、お世話大好きなタイプっていますよね。

私はそんな人に憧れてました。

あれができるってすごいな、相手にとっていいと思えることを感じ取れて、行動できるってことだもの、と思っていました。

いつしか私の目標の姿になっていましたね。

それくらい私はどんくさくて、気持ちはあるけれど相手を理解する力も行動する力もない…というか自分のことで手一杯でそんな余裕がなかったんですね。

世の中的にはそれくらいがちょうど良かったようで、人間関係には恵まれました。

適度に人の中にいて、適度に楽しめて、適度にやりたいことができて。

でも私は人の気持ちがわかり、テキパキと行動できる人に憧れている気持ちはずっと持ち続けていました。

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そのまま持ち続けた理想の形がお母さん

いつのまにかその想いが理想のお母さん像になっていた私。

子どもの気持ちを理解できて、いいカタチに導いていける…これがお母さん!!

ところが全然違ってた。

違う人間なんだから当たり前なんですけど、なんだか悲しかったです。

私が理想を追えば追うほど、なんだか家庭に温度差が!

そう、私の子どもたちは生まれた時からちゃんと自分のやりたいことを知っていて、自分らしさを持っていたんです。

私みたいに何していいのかわからない子ではなくて、ちゃんと強い意志を持っていたんですよ。

だから私のやることは全て押し付けで、そんなことは欲してなかったみたい。

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空回り母ちゃん

私、空回りしまくりました。

いや、今でもしてます。


だってきっとこうしたらいいって、私、知ってるんだもの。

社会に出たら、こうしておいた方がうまくいくってわかってるんだもの。

だからつい、言葉に出ちゃう。


「とりあえず言われたことはハイッて聞いて、一度はやってみるの、それが大事。

人の話を聞けなかったら、周りとうまくやっていくって難しかったりするんだよ。」


ただ、わかっててもできないこともあれば、言葉自体がピンと来ないことだってある。

でも知っていればいつかどこかで腑に落ちることがある。

言ってたこと違うじゃんって思うこともあるけど、それもひとつの指標になる。

だから、まずはそういう考えがあるって知ってるのって大事じゃない?

私は自分で気づくの難しかったから、教えて欲しかったし。


でもこれ、「私は」。


我が家の息子たちにこの「私は」が通じない。

だって私とは違うんだもの。

我が子たちは人とうまくやっていきたいと思ってない(笑)

そもそもベクトルが全然違ってたんですね。

(ちなみに私はものすごく人とうまくやっていきたい人です)


伝えるって大事じゃんって思ってしまうから、つい言葉に出てしまう私。←これもひとつの価値観ですよね…

ブレーキ効かない。

きっと相手のためになるだろう、と思うと言わずにはいられない。

そんなのわかんないじゃん、って思っていても、やっぱり我慢できない。

ホント、この軽い口、どうにかしたいって思っちゃう。

場所をわきまえれば、プラスに働くことが多いのだけどね。

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うう、我慢だ!

大切なことだったら、あとから感情を交えずに淡々と伝えたっていい。

そのとき思ったからってサラッと口走ってしまうことは、考えた方がいい。

普段は楽しい話、ウケる話で盛り上がってるくらいがちょうどよくて、大事な話は落ち着いている時にサラッと淡々と

「さっきのことだけどね。」

と伝えればいい話。


息子との関係がこじれるのは私の価値観押し付け発言が大きいと思ってまして。

今はできてるところをそのまま言葉にしたり、本人が話しやすいように前座みたいな役回りで…と思っている私だけれど、もうね、反射なのよ、押し付け根性。

小さな私が欲してた大人、やったらいいことをわかりやすく教えてくれる、をいつの間にか演じちゃう!

ちょっと放っておいて、自分の頭で自分で考えることも大事さ。

そう思ってもニョキッ!!

押し付けかあちゃん、出てきちゃう。


だってね、私、苦労したから。

社会に出てから大変だった。

もっと親がいろいろ教えてくれてたら、もう少し心づもりもできてたかと思うのに。


だから押し付けちゃうんだねーー。

でももっと自分を信じてよかったんじゃないかな、失敗しても良くやってるし、少しずつ成長してるねって自分に言えたらよかっただけだよ。

親は関係ない。

だから親として頑張らなくても大丈夫!


そう言い聞かせてもニョキッ!!

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私は私の道を行く

自分を自制できないなら、ボトルアクアリウムだ!!

無心に水換えしてみる。

なんかいい感じ(笑)

子どもたちのこと、気にならなくなってきた!


長男が夕飯を食べない。

「オレが課題を自分でやらなかったから自分への罰で食べないんだよ。」

と捨て台詞を吐いて、床に転がった。

いやーーー、難しい。

その前に私が言った言葉がこう行動させちゃった?とモヤモヤする。

自分を責めてもご飯食べなくてもいいことないよ、とか言った方がいいのかな。


最近気に入ってる音楽を聴きながら、ボトルアクアリウムの水換えに集中する私。

こんなときの私がアレクサに頼む曲は米津玄師の「海の幽霊」。

心が震えるのと、大切なことは言葉にならないって言ってくれるから。

それでも雑念がやってくる。


きっと長男、頑張りたいのよね、でも頑張れない自分が嫌で葛藤してるんだよね。


ニョキッ!ニョキッ!


でもでも。

本人が葛藤しながら頑張ってるんだもの、母は我慢!!


姿を見るとつい言いたくなるから、ボトルアクアリウムに集中しまくる私。

ボトルアクアリウムがあってよかった…しかも癒される。

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難しい時期の長男

何か悪さをしてみては

「オレを怒れよ」

と言う長男。

背中押して欲しいんだよね、もっと頑張れってさ。

できない自分が歯痒くて、自分の力ではやれなくて、SOS出してるんだよね。


ニョキッ!ニョキッ!

でもここはやっぱり我慢なんだと思う。

なかなか出なかった自分からの一歩を踏み出したくて、でも怖くて、心細くて、葛藤しまくってる長男が痛いほどわかる。

背中押すのは私の得意分野ですけど、ここはやっぱり大事な一歩。

苦しいけど、そこから自分の足で一歩出せたら、絶対に自信になるよ。


今まで先回りして助けすぎた私、長男は自分の足で頑張る機会が少なかったのかもしれない。

先回りを我慢我慢、自分の不安や失敗と長男を一緒に考えたらこじれちゃう。

長男は長男の足で自分の人生を歩むのだから。


結局、私はそうっと部屋から離れることにしました。


いろいろ言いたいこともあるだろうな…自分から話すまでゆっくり待ってみよう。

私がずっとできなかったこと。

我慢とか待つとか、少しずつ上達してきたようです。

うん、私も成長してる…そして頑張ってる!!

しかも苦手なことを。

意識しないとできないことをやりぬくって大変なこと…自分にヨシヨシしてあげることにします(笑)



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