【京のブログ】(12)「〇〇〇〇企業に多い、ヤメハラをする人」
このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。
今日は、「ヤメハラをする人」について書きたいと思います。
通常、会社を退職する場合は、就業規則などで1ヶ月前までに届け出ることになっている会社が多いように思います。
民法では2週間となっていることから、最低でも2週間前までには、退職の意志を直属の上司に申し出ることになります。
しかし、まだ年休が発給になってない状態で退職することになる場合、退職の意志を申し出て受理されても、勤務最終日までは出勤することになります。
特に、ブラック企業で短期間で退職したいときは、年休発給まで待つことは苦痛となります。
ブラックすぎて仕事が辛いなら、心が壊れる前に、私はすぐにでも会社を辞めて良いと思います。
最近では退職代行のような、退職手続きを本人に代わって行うものもあるようですが、利用したことがないので、詳しくはわかりません。
しかし、出来るものなら、たとえブラック企業だったとしても、円満退職したいですよね。
ですが、そうもいかないのがブラック企業なのだと思うのです。
入社する時は、誰でもいいからとにかく人が欲しくて、良いことばかりを強調し、すぐに採用されたりします。
しかし採用される側は、その段階でその会社をブラックと判断するには、面接や職場の印象だけでは情報が少なすぎるのではないかと思います。
特に未経験の職種では、その会社に務めたことのある人や、関係会社の人の話を聞ける環境でなければ、入社前に判断するのは難しいのではないでしょうか。
ですから、入社したあとに、ブラック企業だと気づいてしまうのです。
しかし、入社したばかりだと、覚えることも沢山あるので、そこに集中してしまい、ブラックの事実に、すぐに気付けないことも往々にしてあります。
能力以上の業務量であっても、新人という緊張感もあり、業務に時間がかかっても、自分の能力の問題だと思ってしまいます。
しかし、本当にそうでしょうか。
入社して間もない社員の教育は、会社の責任です。そのために、試用期間という「この会社で長く勤めることが出来るかのお試し期間」を設けているはずです。
つまり、試用期間に新人の能力を遥かに超える業務量を与えたり、フォローもしないで、責任ある仕事を押し付ける会社は、明らかにブラック企業だと私は思います。
真面目な人ほど、自分を追い詰めます。
しかし、試用期間の新人に対する責任は、指導しなければならない、直属の上司や会社にあるのです。いかに新人の能力を引き出すかが、直属の上司の能力であり、出来るように指導するのが、上司の仕事でもあります。
しかし、世の中には、簡単に、新人の能力がないからだと、自分の指導能力がないことを棚に上げて、主張する上司も多数いるのも現実です。
純粋に、新人と仕事の相性が悪い場合もあるので、一概には言えませんが、それならそれで、本人が気づいて辞めていくはずです。
大事なのは、その新人と仕事のミスマッチで、新人が退職したいと申し出た時の会社の対応です。
素直にミスマッチなら、退職を申し出たとしても、退職日まで出来ることを頑張って仕事してもらえば良いことです。
しかし、世にいうブラック企業に限って、「退職を申し出た途端、手のひらを返したように、嫌がらせをしてくる上司や先輩がいる」のです。
直属の上司なら、自分の指導が悪かったわけではないのに辞められたと思い、気に入らないのか、その腹いせに、新人には明らかに責任の重い仕事を押し付ける人がいます。
先輩なら、仕事仲間に言いふらし、業務上の仲間外れにして、ミスをする様に仕向けたりします。
果たして、そんな人達がいる会社に人が定着するのでしょうか?
そんな会社だから、求人募集を頻繁にしても人が来なくて、常態的に人手不足になり、残っている社員の負担が増え、疲弊し、ストレスがたまって、新人いじめをしてしまうのではないでしょうか。
ですから、人を採用しても、仕事の出来る新人であればあるほど、見切りをつけてすぐに辞めていく、悪循環に繋がってしまうのです。
企業はどこかで、その悪循環に気づいて解消しなければ、いつまでたっても人手不足となり、他では使えない、ろくでもない社員だけが残っていくのです。
今の時代は、簡単に口コミを投稿して、世間の不特定多数の人々に、個人が感想を発信することも容易に出来ます。
ですから、企業のイメージだけではなく、個人の考えるイメージも大事になってくる時代だとも思います。
もしかしたら、辞めた社員がモンスター顧客になる可能性だってあるのです。
ですから、「退職する社員に対して、いわゆる嫌がらせなどのヤメハラをするのは、将来的に企業にとって、大きなリスクを負うことになってしまうだけだ」と思うのです。
これからの時代は少子化の影響で、労働力が著しく減少していくのは目に見えています。
だからこそ、企業はこの会社だから残りたい、と思わせるような、魅力的な会社にしていくことが求められているのではないでしょうか。
そして、「若い世代だけではなく、幅広い年代の人達を雇用して、きめ細かい指導により社員を育て、長く会社に貢献してもらう」それが、これからの企業が生き残っていくための、手段のひとつなのではないかと思います。
私は、縁があって出会ったわけですから、たとえ短期間で退職することになった社員だとしても、思いやりをもって、気持ちよく送り出すことを心がけています。それが、いつか自分にも返ってくると思うからです。
皆様の周りにも「ヤメハラをする人」はいませんか?
今一度、自分自身を振り返り「退職する社員に対して、横柄な態度や嫌がらせをしていないか、もし自分が相手の立場ならどう思うのか」を考えてみましょう。
もしかしたら、知らず知らずのうちに「自分自身がヤメハラの当事者になってしまっている」かも知れませんよ。
皆様の毎日が充実した日々でありますように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?