インタビュー相手の調べ方は「広さと深さ」が大切|インタビュー初心者の反省
一度やったことがあるからといって、二度目がうまくいくとは限らないですよね。
はい、インタビューです。
取材にご協力いただく方に失礼のないように、それはもうたくさんお相手のことを調べました。
たくさん調べれば「こんなことも聞いてみたい!」「それってどういうこと?」と、質問は山のように出てきます。
でも実は、その「たくさん調べる」が落とし穴だったようです。
私の調べ方は「広く浅く」でした。「知っている」ことが多いだけで、その内容1つ1つについて深く「わかって」なかったんです。
調べ方、情報収集の濃淡にもコツがあるんだなあと痛感しました。
インタビューは、おしゃべり「のようにやる」のであって、おしゃべり「ではない」
インタビューを終えてnoteを見たら、ちょうど時を同じくして古賀史健さんが「インタビューとおしゃべりの関係」という記事をあげていました。ドキッとして思わず開封。
インタビューはまず、取材する側のたのしさや興味をみせる。そして、安心感を与える。
この点は自信がありました。「ずっとお話したかったんです!」と最初に必ず伝えるようにしているし(もちろん実際そう思っている)、事前にその人の情報も一通り頭に入れてある。相槌を適度に入れて、お相手が自由に話しやすい環境をつくる。
古賀さんはこのnoteで、「インタビューを面接にしてはいけない。おしゃべりのようなインタビューが理想」と書かれています。
でも、ここで間違ってはいけないのが、インタビューはおしゃべりではないことです。
たしかに、興味をみせて話しやすい空気を作るのは大切。相手を知った上で話を聞き、相槌を打ち、また聞きたいことを聞く。
でも、それだけではただのおしゃべりになってしまうんです。
「わかって」ないから、テーマの核となる部分を掘り下げて聞けなかった
たとえば今回のインタビューテーマは、「あの企画はこうしてできた」。企画ができるまでの裏話を聞くことが目的です。
だから、お相手が企画に日々どう向き合っているか、0→1で形にするまでの段取り、企画を通して何を伝えようとしているのか、などを深く掘り下げていく必要があります。そこがコンテンツの核です。
今回お相手の職業が映像クリエイターであることもあり、企画の制作物は動画。ということは、映像や動画は「あの企画はこうしてできた」のテーマにとって重要な話になるはずです。
……にもかかわらず、私は映像や動画の知識がまったくありませんでした。
お相手の職業や企画内容を「知っている」だけで、具体的に映像クリエイターがどういう業務に携わるのか、映像がどういう考えのもと作られるのか、「わかって」いなかったんです。
知識の差が生まれると、その人と対等に話せなくなります。そうなると、話している方は話し甲斐がないというか、つまらないですよね。
調べ方を工夫して、より良いインタビューをしよう!
何でもかんでも、広く知っていればいいというわけではない。
そのコンテンツの核となる情報は、「知っている」からさらに掘り下げて「わかる」に持っていかないと、対等に話せず、お相手からより深い情報を引き出せない。
調べ方にもコツがあることを、また学びました。
こればかりは経験。うまくいかないもどかしさを抱えながら、改善していきます。