クリエイティブ脳がないわたしは、船をつくるひとになった|『企画メシ』第3回「チームの企画」
第3回『企画メシ』が終わって5日経った。
この5日間、関係各所でいろいろなことが動き出しました。感情が高揚しては沈み、物理的にも心理的にもとても慌しかった。
このnoteも何度書き直したことか。下書きを合わせてもここまでで1,200字。そのとき書いた書き出しが、次の日、いや、6時間後には「違うな」と思って頓挫する。それくらい起伏の激しい、でも挑みがいのある5日間でした。LINEのトークが企画生(『企画メシ』の受講生)で埋まっていく様が、わたしの充実度を表しています。
「なんでもいい」がいちばん困る!
今回の企画を発表されたとき、わたしは怖くてしょうがなかった。
0→1の工程が苦手。「なんでもいい」って、いちばん困る。
課題とともに、チームメンバーも発表された。5人1チーム。半分はまだ知らないひとだったけれど、いままでの企画は見てきている。
そもそも今年2月まで店長業務しかしてこなかったわたしが、こんなにクリエイティブな場所に来てしまったこと自体怖いことだけれども、しかもそれをクリエイティブな人たちと一緒に0ベースでつくるなんて。
いままでの企画を出すときも、恥ずかしいと思っていた。自分では自信を持って考え抜いたつもりだけど、やはり他のひとの企画と比べると見劣りする。
それは、チームの企画のときもそうでした。
チームメンバーの企画を見るたびに「よくこんなの思いつくなあ」「たしかにそういうのやってみたい」と思うことばかりで。一方わたしが考えた企画は、ふんわりした想いが先行して実現性もないものばかり。
企画を出して、落ち込むことの方が多かった。けれども阿部さんは、そんな自分を見透かしたかのように、『企画メシ』の講義でこんなことばをくださりました。
このことばを聞いた後でも、スルーされるのは悲しいし落ち込む。
自分のためだからいい!と言えるほど、いい意味で自分勝手にもなれない。世の中、他者評価だから。
でも「ここまで考えて自分に届く企画をつくれた」経験はきっと、その後の人生を支えてくれると信じたいです。
アイデア・強みはそれぞれ、根っこは同じ
「チームだからこそできる何か大きいことを成し遂げたい」「企画生同士はもっと仲良くなれるはず」
アウトプットの形はそれぞれ違くても、チームで大切にしたいものが、話していくうちにだんだん見えてきました。自分には思いつかないようなすごいアイデアを持つチームメンバーたちも、実は根っこの部分で考えていることは自分と共通することがわかって、嬉しかった。
0→1が苦手な自分が唯一チームに対して貢献できること。
それは始まりをつくることだと思っています。
とりあえずグループLINEをつくる。とりあえず集まろうと発信する。部屋を用意してとりあえず喋る。「とりあえず」を言い訳にした行動ばかりしてました。
「チームの企画」のこれまでを船旅にたとえると、わたしは船をつくるひと。
船はつくれるし、そこにひとを集めて乗せることもできる。とりあえずエンジンかけて出航もできる。でも行き先はやんわりしか決めてないし、航路も不明。船内を盛り上げることもできない。
そこに、順路を決めて目的地を設定してくれるひとがいて、船内を楽しく過ごすためのアイディアを出してくれるひとがいて、急な悪天候でも機転を効かせてくれるひとがいる。
こうしてわたしたちは、遠回りをしながらもなんとか「締切」という名の到着予定日に、「企画書」という名の目的地に到達できたんだと思います。
「巻き添え」→「巻き込み」
本当にこんな企画で大丈夫かな?という不安は、今後もきっと付いてまわります。
でも今回は「5人で決めたんだから」と決断できました。
何かをするとき、積極的にひとを巻き込む。そのことが、自分がそれをやり切る熱量に変わり、より遠くに行ける活力になる。
わたしはもっと、本気で向き合える。
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