ハワイのフルーツ
ご存知だろうか。
ハワイ島には土がないことを。
わたしがこの島に移住したときに、一番驚いたことは
土がないことだった。
前に住んでいたオレゴンでは畑を作っていたので、
まずは畑、と思っていたら肝心の土がない。
土がない場所があるなんて、考えたこともなかった。
この島はほとんどが溶岩でできている。
古い噴火地区に少し土があるくらいで、
どこへ行っても真っ黒な溶岩に覆われている。
だから畑をするには自分で土を作るしかない。
土と、シンダーと呼ばれる細かい溶岩石と、栄養分を混ぜたもので
畑を作っているけれど、最近の噴火による雨で、土が酸性化し始めた。
植物が黄色に変色してきたのだ。
南国の暮らしには今までの体験など全く役に立たず、
一からの試行錯誤は続く。
そんな我が家で一番元気なのは、フルーツの木。
裏庭のサワーソップは油断をすると、無残に地面で潰れているので、
その直前に収穫する。
3階建てくらいの高さにもなるアボカドの木には、
手のひらサイズのアボカドが、今年もたくさんぶら下がっている。
(これが屋根に落ちると、心臓が止まるほどの爆弾音に飛び上がる)
不思議なフルーツ、ジャボテカバは木の幹にぶどうのような粒がつく。
マーケットへ行くと、パパイヤは5つで2ドル。
今はコナのマンゴーが旬で、いろんな種類のマンゴーが楽しめる。
バナナは10種類以上あるのを知ってるかな。
そうそう、ホワイトパイナップルという、
パイナップルのクイーンもぜひ食べて欲しい。
ハワイは”楽園”と言われるけど、フルーツ好きにはまさに天国。
こんなお話をしたら、フルーツが食べたくなってきたので、
冷えたホワイトパイナップル、いただきます。