見出し画像

ケアプラン作成内容をまとめました(今更ww)

毎度調べながら仕事を行うのもつらいので、要点を自分でまとめました。

ケアプラン(介護サービス計画)は、要介護者が適切な介護サービスを受け、生活の質(QOL)を向上させることを目的とした計画書 です。
介護支援専門員(ケアマネジャー)が利用者の意向や状態を把握し、最適な支援を組み合わせて作成します。

主な目的:

  1. 本人の自立支援:できる限り自分でできることを増やす

  2. 家族の負担軽減:介護の負担を軽くし、継続可能なケアを提供

  3. 適切なサービス提供:必要なサービスを適切な頻度で利用

  4. 関係者間の共通理解:介護スタッフ、医療関係者、家族が一丸となって支援


2. ケアプランの構成と記入例

ケアプランは以下の6つの表(様式)で構成されます。

第1表
利用者の基本情報(名前、住所、要介護度など)
第2表課題分析(アセスメント)
第3表長期・短期目標の設定
第4表具体的な介護サービスの利用計画
第5表サービス担当者会議の記録
第6表モニタリング(評価・見直し)


【第1表】利用者基本情報

項目内容(例)
利用者氏名:田中 太郎(たなか たろう)
生年月日:1945年5月10日
性別:男性
住所:東京都〇〇区〇〇町
要介護度:要介護3
介護認定有効期間:2024年4月1日~2026年3月31日
主治医:〇〇クリニック
医師:佐藤 太郎
家族構成:長男夫婦と同居(妻は他界)
生活歴:元教師
趣味:嗜好読書(特に歴史書)、囲碁、演歌
地域活動に参加していたが、最近は外出が減少
「家で過ごしたい。できることは自分でやりたい」家族の意向「できる限り自宅での生活を続けてほしいが、介護負担が増している」


【第2表】課題分析(アセスメント)

利用者の生活状況を分析し、適切な支援策を立案するための情報を整理します。

項目内容
健康状態:高血圧・糖尿病・脳梗塞後遺症(右半身麻痺)
ADL(日常生活動作):食事は自立、排泄・更衣・入浴に部分介助が必要
IADL(手段的日常生活動作):買い物・料理・掃除は全介助が必要
認知機能:軽度の記憶障害あり(最近の出来事を忘れがち)
精神・心理状態:気分の浮き沈みがあり、意欲低下
家族支援状況:長男の妻が主に介護、負担が増加
住環境:自宅に階段あり、バリアフリー未対応
社会参加:以前は地域の囲碁クラブに参加していたが、最近は外出なし


【第3表】長期目標・短期目標

目標内容
長期目標(6か月~1年)「家族と協力しながら、自宅で安全に生活を続ける」
短期目標(1~3か月)「転倒を防ぐため、週2回のリハビリを受ける」


【第4表】介護サービスの利用計画

サービス種類提供事業者週回数目標訪問介護〇〇訪問介護事業所週2回
排泄介助、掃除支援デイサービス〇〇デイサービス週3回
社会参加・リハビリ訪問看護〇〇訪問看護ステーション週1回
服薬管理・健康チェック福祉用具貸与〇〇福祉用具貸与
事業所ー手すり・歩行器の貸与ショートステイ〇〇ショートステイ
施設月1回家族の負担軽減


【第5表】サービス担当者会議の記録

項目内容開催日2024年4月1日
参加者ケアマネジャー・訪問介護員・デイサービス
担当者・家族議題「デイサービスの利用回数を増やすかどうか」
意見・決定事項「現在の週3回を維持し、様子をみる」
本人・家族の意向「体力的に疲れるため、回数は増やさず継続したい」


【第6表】モニタリング(評価)

項目内容評価実施日2024年5月1日
目標の達成度「転倒リスクが減少し、安定して歩行できるようになった」
本人の状態「体力が向上し、意欲的に活動するようになった」
家族の状況「介護負担が軽減され、安心して見守れるようになった」
必要な見直し「デイサービスのリハビリ内容を変更し、筋力強化を追加」


まとめ

✅ 利用者主体のケアプラン
✅ 多職種が協力し、適切な支援を組み立てる
✅ 定期的な見直しと改善でより良いサービスを提供


いいなと思ったら応援しよう!