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時代と地域で女の道は

家族がまだ寝ているので、noteの続きを書こうと思ってPCを開き、とりあえずFBチェックをしてたら、この記事↓

がシェアされているのを見て読みだしたところ、結構長くて自分のnoteを書く時間が無くなった案件。でも、面白かったので、自分の環境について思い出したこと感じたことをつらつらと書いてFBに投稿したものを加筆修正しました。

子どもの頃の環境

確かにねぇ、環境ってあるのかも。私は福岡県の久留米市出身(松田聖子やチェッカーズは同世代)ですが、うちの親戚は、九大卒、東大卒の役人親子も居れば、中学の頃、鑑別所に入っていたり、ちょっと前まで生活保護受けてた従妹たちが居て、バラエティー豊か。親戚の人たちの仕事は、比率としては公務員が多い中、我が家は父が一歩間違えば危ない世界に入っていたかもな人でした。母との結婚前の話しです。

私が生まれる前に亡くなった祖母から「兄ちゃんたち(私の伯父たち)が、役所勤めや警察官になっとるけん、バカなことはせんでくれ」と泣いて頼んだのでとか、母と結婚したいから、そういう人たちとの付き合いは止めたと聞かされたことがあります。

子どもの頃に住んでいた地域は、そんなに荒れたところではなかったかなと思います。久留米自体が城下町だし、今は世界的企業になったブリヂストンを始めゴム産業が盛んで、当時は勢いもありましたし。貧困とまではいかないまでも、我が家のように経済的に豊かではない家庭もあれば、品のいい奥様なんかも住んでいる地域だったかなぁと思います。

なので、私自身、大学に行くことが念頭にも無かったということは無いけれど、久留米という地域とその時代背景から、「女子が4年制大に行く」という選択肢は取りづらかったというのは確かにあるんですよね。

その時代のしかも地方で4年制大に行く女子とは

久留米で4年制の大学に行く女子というのは、よっぽど頭のいい人だけの選択肢という感じ。実際、賢かった従姉は、久留米の明善高校(久留米の公立高校で一番偏差値が高いところ。私立では孫さんやほりえもんの通った久留米附設が一番)から熊本大学(昔には珍しいリケジョ)に行ったり、小学校の同級生の中には越境して福岡市の修猷館高校から九州大学に行ったり、中学の同級生も明善高校から長崎大や福岡教育大(今、小学校の教頭先生しているらしい)に進んだり、私の親戚や友人など周囲の人たちに限るけど、地元で一番の県立高校に進むような女子くらいしか4年制大には行っていない。

「女が大学に行っても就職も無いし、嫁に行き遅れるし、なんもいいことはなか。」
「高校で十分、進学するとしても専門学校か短大。」


これが、私の出身地ではまかり通っていました。うちの親も「兄ちゃんは男だから大学に行かせるけどあんたはね…」と言われていたし。というわけで、私も家の経済的理由と親の意向で商業高校に進学しましたが、当時は高卒の就職率絶好調だったので、大学どころか専門学校に進学する人もごく僅かな校風の中、いつしか私の「大学行きたい」は葬り去られ、遊んでばかりでした。

大卒女子はどこに?

高校を卒業して就職した(福岡市内だが中心部よりやや外れている)会社でも、4年制大卒の女子社員は皆無でした。事務系の1つの部署にひとりぐらい短大卒の女性が居るくらいでした。次に転職した会社は福岡の中心部で、そこに行くと高卒の人は少なく、私以外は短大卒か専門学校卒でした。「やっぱり都会は違うなぁ」と感じたものです。最初の会社と数キロしか離れていないんですけどねw

その後に転職した先々でもそんな感じ。短大卒、専門学校卒の女性は居るものの、4年制大卒の女性とはとうとう一緒に仕事をするということはありませんでした。

結婚して福岡に住み、長女の出産前に専業主婦となりました。しかし、ご近所付き合いが始まったものの、まぁ、学歴の話しは基本しないですけど、4年制大卒の女性というのはたったひとり。小学校の先生をしていたという人くらいだったと思う。

4年制大卒の女性発見!

時はWindows95の波が到達した1995年。我が家にもパソコンが導入され、私もE-mailを始めました。が、メールを送る相手が居なくて、会社に居る夫に「帰りに牛乳買ってきて」とか「帰りにマヨネーズ買ってきて」とメールするだけでした。

そして、次女が生まれた翌年、我が家は今の地にマンションを購入して引っ越しました。その後、長女は地元の幼稚園に入り、私も少し子育てに余裕が出てきたころ、当時の県の女性センター「あすばる」(現男女共同参画センター)で受講した30代女性向けのセミナーがきっかけで、託児付きパソコン勉強会を企画し、また、その企画がきっかけで女性のネットワークを立ち上げるということになりました。

そんな活動をしていて、ふと見渡すと周りに居るのは、同じ年代の女性でも4年制大卒の人が多い。久留米でも職場でも全くと言っていいほど見かけなかった4年制大卒の女性がゴロゴロ居る。

住んでいるエリアは、IT企業が集まる百道浜や修猷館高校や西南学院大学の近く(修猷館は親子3代卒業生とかざら)であること、そして、同じ世代の女性たちが子育てがひと段落して、再び社会に出てきたことなどいろいろな要因はあると思うけれど、福岡と久留米の地域差を感じた次第です。

#大学 #高校 #女性 #学歴 #地方

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