プジョー氏の憂鬱で悲観的な甥

バカンスやファッション、グルメなどのイメージからは想像しにくいが、フランスは、ヨーロッパ諸国の中でも自殺死亡率が高く、自殺は依然 25 歳から 44 歳の死亡の第 1 位！

Bretagne 地方などは、自殺死 亡率が高い。
冬季性鬱や、バカンスのイメージからは想像しにくいと思うが、エリート層への受験の重圧は、日本にも勝るほどである。
彼の兄弟がどうして自殺したかは知らない。あまりにも自殺ということが衝撃的だったので、彼が話してくれたか、私が聞いたか、などは覚えていない。覚えているのは、彼の悲しみに歪んだ顔と、当時のままにしてあるアパルトマン。
彼が原因ではなかっただろうと思うけど、もう一人不幸な人が身近にいた。彼の元彼女。彼女は結婚したかったけど、彼にとっては、妹のような存在になっていってしまった。一緒に寝ることもなくなった。彼女は、スペインの大学院にMBAを取りに行きたいと言い、彼は、そこで新しい男性と出会ってくれるかも、と授業料などを負担した。私からすれば、そんなお金まで出してくれる彼、ますます離れられないと思うのですが。私の元彼も、私が労働許可証問題で働けなかったとき、生活費を出してくれようとしたし、フランスは、そういう男性が多いのかもしれない。
とにかく彼女は、スペインの大学院に行くことになり、すでにその頃はスペインにいたのだが、彼女の荷物が、まだアパルトマンにあって、それで私を呼ぶことができなかった。