
食品添加物の話⑤だしと塩分量の関係
こんにちは。
暑い夏には塩分摂らないと倒れますね。
そんな体に必須の塩分ですが、摂りすぎがいけないのはみんなの知るところ。
しかし塩分はいつのまにか多量摂取している日本人。
なんでなの?
そのあたりを掘り下げてみたいと思います。
1日の塩分摂取量(推奨)
【厚生労働省】男性7.5g 女性6.5g
【WHO】5g推奨
【日本人の平均塩分摂取量】12.4g
見ての通りなのですが、あくまで平均値ですからこれより多い人もいますし少ない人もいます。
世界平均が10gですから、世界的に見ても摂りすぎの部類になります。
なぜ摂りすぎちゃうのか
ご存知の方もいっぱいいるでしょうし、知らずともなんとなくわかっている方も多いはず。
「外食」「中食」「加工品」
これらが塩分摂りすぎを助長しています。
某ファミレスの「国産野菜たっぷりちゃんぽん」
今あるのかは知りませんが、当時メニューには「塩分12.6g」と堂々と書かれていて驚いたものです。
でも、表記してあるのですから良心的です。
某ファミレスの「おこさまうどん」塩分量4.6g
おいおい、子どもを病気にするつもりか。
体重が半分以下の子どもがこんなん食べたら体への負担大きいですね。
某カップ焼きそばの塩分量7.8g
某カップうどんの塩分量6.4g
これらは1食には足りないけど3食分の塩分を摂取させてくれます。。。
牛丼屋の味噌汁も2g前後です。
(牛丼自体は意外と低塩分です。)
このように、加工品や外食は高塩分であることが非常に多い。
結果、それらをよく利用する人は塩分摂りすぎになりやすくなっています。
そもそもどうして外食や加工品は高塩分なのか
一番の理由は「価格を下げる為」です。
なんで?どういうこと?
それはですね、味噌汁を例に挙げますと
①ちゃんと鰹節でだしを取った味噌汁に入れる味噌の量は
1Lあたり60~70gくらいが一般的です。
②だし入りみそを使うと約100g前後です。
味噌の塩分含有量が同じ場合30%ほどの開きがあり、
塩分に換算しますと1杯200㏄として
①1.6g
②2.4g
となります。
この現象がほぼ全てにおいて行われているというところです。
カレーも餃子もハンバーグもラーメンも蕎麦もかつ丼も。
さて、何故そうなるのかに戻ります。
だしって水より高いじゃないですか。
ちなみにうちの店は1L当たり170円ほどです。
家で取るだしは1L当たり100円ちょい。
水なら実質無料ですよね。
だからだしを使わずに水を使う。
で、「だしの素」の原料を使っていくわけです。
たんぱく加水分解物とか、エキス類ですね。
そしてお約束の化学調味料。
(たんぱく加水分解物はなぜか副原材料に属していて化学調味料ではない。なぜかは不明・・・・)
これだと塩分無いですから塩分を添加します。
この塩分が多い!
むちゃ多い!
掌に載せたら全員「無理!!」っていうくらい多い!!
でもみんなが「美味しい!」って言うから高塩分でGO!
この塩、たんぱく加水分解物、化学調味料がこれらの加工食品の強い味方になるんです。
メーカーにとって「安くて美味しい!」ってのが出来るわけです。
消費者にとっても「安くて美味しい!」って。
結果塩分摂りすぎて病院で大枚はたかぬようお気を付けください・・・
なぜみかまんはだしを推奨するのか
だって美味しいんだもん。
うちの嫁さんは朝味噌汁飲んで「おーいしい。」ってしみじみ言っています。
子どもも具はそっちのけでお椀を逆さにするように飲み干します。
だって美味しいんだもん♪
ってとこかと思います。
加工食品を取るのも否定しませんが(当然私も使います。昨日はココイチでした。)、だしはやっぱり美味しくていいもの。
体に良いとかそれ以前に欲しているんだなって思います。