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転職エージェントを困らせる候補者たち


転職活動は、採用したい企業と転職したい候補者、さらにその間を取り持ってくれる仲人さんのような転職エージェントの3者で成り立っています。悪意はなくても誰かが反則をすると、話が進まなくなり最悪は内定取り消しになってしまいます。


困った候補者にはどんなタイプがいるでしょう?  筆頭は、経歴詐称です。悪意はないのかもしれませんが、ブランクの期間が長いと印象を少しでも良くしようと、実際の在籍期間を少し調整したりしがちです。

どうかやらないでくださいね。プライバシー保護法が厳しくなり、企業は昔のように陰でバックグラウンド調査をできなくなりましたが、今でも候補者に「内定を出す前にバックグラウンド調査をさせていただきます」と断って、外部の業者さんに依頼することはあるのです。

一発で誤差が露呈し、候補者に不利にしか働かないです。また、うまくすり抜けたとしても、入社後、別の理由でバックグラウンド調査をすることになった時、「経歴詐称」は解雇理由に値するのです。。。 手がけたことがある元人事が言うのですから、本当です。

1回のブランクはどんな理由でも気にしなくて大丈夫です。そのまま本当の理由を伝えて問題ないです。問題はブランク(仕事をしていなかった期間)が2回以上ある場合です。人事としては、ジョブホッパーで再びすぐ辞めるかもしれないと警戒します。こんな時は、「年月」ではなく「年」だけを書く方法があります。

October 2018 - Present
August 2014 - May 2018
September 2011 - April 2014

と書く代わりに、

2018 - Present
2014 - 2018
2011 - 2014     という風にです。

もちろん人事は、英文履歴書を見た瞬間、どこかにブランクがある候補者だろうなとは思います。ただ、実績をあげていると英文履歴書を読んで思えば、書類選考の段階で落とすことはしませんので、経歴を偽ってしまうよりずっとずっと賢明な策です。


二つめに、もめる種は年収です特に注意したいのは、日本企業から外資に初めて移る場合です。表面的な数字だけで、年収が上がると判断するのは危険です。

ここでいう年収とは、現金での給与の他に、借り上げ社宅など福利厚生全てを含めたトータルの金銭的パッケージを指します。曲者は借り上げ社宅です。

仮に会社名義で月額家賃10万円の物件を借りていて、2万円が社員の給与から天引きされているとします。会社から月額で8万円、年額で96万円の補助を受けていますが、この金額は所得ではなく福利厚生費なので、所得税と社会保険料がかかりません。

転職の際、96万円分を補填してもらっても、所得税と社会保険料の分が持ち出しになり年収は下がったことになることを理解していないと、後で後悔することになります。

現役の転職エージェントが、「結構、自分の年収の内訳をしっかり把握できていない候補者が多い」と嘆いていました。「年収交渉をするのは、僕たちの仕事だから全く構わないけれど、内定が出た後や入社して初めての給与が支給されて、実は手取りが下がったとわかってから言われても困る」とのことで、確かに後出しジャンケンはどうにもならないだろうと推察できます。


転職する際に経歴を偽らないこと、ご自分の年収の内訳をしっかり点検することをお勧めします。


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('O'*)   右脳の女王からおまけ  ('O'*)

冬限定でやらかすはずの、お風呂に入ろうと思ったらお湯がない事件。なんと今週2回もやらかしました!  ありがたや、この季節なので寒くはないですが、どうしちゃったのかな私。年がら年中やるようにならないで〜。
右脳の女王は今日も行く。





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鈴木 美加子(グローバル人材塾)
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