○ 以前住んだまちへ
以前住んだ町へ電車でコトコト揺られていった。緑が多く空気が澄んでいてのどかだった。
駅前で自転車を借りて、お目当ての店まで走る。住んでいた頃と大きな変化は無いように見えてほっとした。以前の職場は不在だったため連絡をしてお土産を置いてきた。
離れて外から見るとその町の良い所がきらきらとまぶしい。
『 あいつ今何してる?』というテレビ番組が好きでよく観る。色んな人の歴史と、子どもの頃の誤解や今になっての和解と思える瞬間が時折出てくる。
絡まった糸がほぐれて1本につながった様に見える時があって、胸を打つ。( そんな流れで、映画『聲の形 / 山田尚子監督』もとても秀逸 )
過去の事に触れる事が恥ずかしく情けない事の様に思える事がある。
古いつながりを何も無かったように断ち切って笑っていたいという気持ちが、小さい頃からあったように思う。何故なのかは分からない、さみしい事だなと思う。お世話になった人も、愛された記憶も全部つないでネックレスみたいに光らせていられたら本当はすごく強いのかもしれない。
過去の事に自由に触れられる自分であるならば、それはとても勇敢だし、潔くかっこいい。
様々な人との再会や挨拶を果たすことは今の豊かさにつながるだろう。そんな風にまるごとの肯定や受容ができた時に胸がいっぱいになるんだろう ☆☆☆
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