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mutsumimutsumi
◯ スーパーにて
息子さんは3歳になり、スーパーでは子どもの座れるカートに乗っている。
おとなしくしているか、両手を羽のようにブンブン動かして(うれしい様子)私は買い物をしている。
時々3歳くらい〜小学生くらいの女の子の静かなまなざしを感じる。
じっと、初めての不思議な人を見るような、おそれと心配が入り混じったような真っ直ぐな視線で、胸の奥がツンとする。
この小さいお嬢さんには、おとなしくしていても息子さんが何か違う雰囲気があるということがわかるのだろう、そのことに尊敬の念をもつ。
初めて会うタイプの子どもに驚き、もしかしたら少しこわいのかもしれない。
『 こんにちは。
何かちがうなって思う?
そうなの、21番目の染色体が一本多い、ダウンしょうっていうのがあるの。
お話するのがむずかしかったり、違うこともたくさんあるけれど、笑ったり泣いたりお友達と遊んだりみんなと同じこともたくさんあるよ。
うれしいとき、うでを鳥さんみたいにふっちゃうの。 』
『 びっくりしたね、大丈夫だよ 』
ちいさなお嬢さんの肩にそっと手をおいて、笑顔でそう伝えられたらどんなに良いかと毎回思う。気づいてくれてありがとう。
彼女が大人になるまで、何度そういう経験をするかしら。たくさんのことを知って、おそれを乗り越えていって欲しいと願う。
🌟絵本『あいちゃんのひみつ』
小さな子にもわかるようにダウン症についてかかれた絵本です。名前の由来が発見者のダウン博士から来ていること、お顔の特徴の事(顔の中心の成長が遅いため)などが描かれています。
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