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みんなが笑っていると安心するね

4年ぶりに中高時代の友達が集合した。

年の瀬の14時半という中途半端な時間から始まったウィークエンドランチの席。交通機関の乱れで遅れてくるメンバーもありで、再会を喜んでいたらあっという間に窓が夕焼けの色に染まる。

コロナだけでなく身内の不幸、職場でのもろもろ、体や心の疲れなど色々あるお年頃で、なかなか集まれなかった私たち。

住んでいる場所や働き方もそれぞれで。

誰かの悩みにも、

共感したくてもできない立場になることもあり、

難しく考えてしまったりもしたけど、

顔が揃うと懐かしさと嬉しさでふわふわと落ち着かず、

私は変なテンションになってしまう。

ようやく場がほぐれて、これから突っ込んだ話、というシーンになっても、時間になったらお店の人に言われる前に席を立つきちんとしたみんな。

でもやっぱり話し足りなくて、ごった返す駅の地下を5人で彷徨った。

大きなスーツケースを持った外国人の家族、手を繋ぐカップル、スーツ姿のサラリーマンと思しき数人組。人の間をすり抜けながら、座れる場所を探す。

あるお店で、親切な店員さんがもう少し待ってくれたら空きますよと言ってくれて

ショーケースのケーキの前でなんとなく3人と2人に分かれて待っているとき、

何を話しているかわからないけど3人がわっと破顔した。

弾ける笑顔。

その瞬間、いろんなことが吹き飛んでただただ、

あーよかった、という気持ちが押し寄せる。

「みんなが笑っているとなんか安心するね」

私がそう言うと、隣のひとりが

「うん」

と静かに共感してくれた。

次はいつ会えるのかな。
結婚のするしない、子供のいるいない、どれくらい働くか、親が元気か、パートナーとの関係。
みんな、それぞれの波のなかで泳いでいるから
またのタイミングで会うときも
昔も今もそのまま笑顔でいてくれたら
私は安心して進める、と思った。

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ミカジロウ
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