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【思い出】吹奏楽部の今と昔【教育的配慮】
こんばんは。音楽関係の投稿もこれで一旦終わり。
今日は思い出話。
「えらい簡単に言うてくれるわ…」って記事がこれ↓
んで、吹奏楽コンクールについての記事はこれ↓
最近テレビで過去の吹奏楽特集がされていたみたいで、
ちょうど私もその時期に学生でして、
その後めちゃくちゃ”吹奏楽部”が人の目を浴びることになりました。
「下手な運動部より吹奏楽部の方が厳しい!」
と言われるくらいまでには。
で、中高6年間どうやって吹奏楽部と関わってきたっけ?と思いまして。
まず私は吹奏楽部に感謝している方です。
クラリネットが好きでとりあえず入部しましたが、いくらなんでも13歳。
吹奏楽部がなかったら楽器を辞めていたかも知れません。
その部活に所属したおかげで、今もこよなく音楽を愛するおっさんになりました。
吹奏楽部を通じて学んだことや知ったことを書いていきます。
中学1年生。
4月に入学後、新入生はこれからどんな部活に入ろうか!と部活見学をします。
先輩たちは入部して欲しい気持ちで「ようこそー!!」と賑やかな音楽室。
で、そこに現れるキノコカットの男の子。
で、キノコカットの片手にはマイ楽器。
困る先輩。
で、これは時代もあるのか、今はどうなのか、少し触れにくい部分ですが、
重い楽器は”男子”。みたいな空気がありました。
『僕クラリネットじゃないと入部しません』って言ったそうです(後日談)。
いやー、まさに私ですわ。先輩ごめんなさい。
で、クラリネットで入部。
それだけ偉そうにしてるんだからさぞかし吹けるんだろうな?って思われるのも当然ですが、この当時、全く楽譜が読めませんでした。
2ヶ月ほど先に同級生よりも楽器を触っていたくらいです。
まぁこの時期の2ヶ月は相当大きいかも知れませんが。
で、夏のコンクールです。
1年生はコンクールには参加できませんでした。2,3年生で定員ギリギリ。
ですが、私は乗れました。間違いなく親のおかげ。特権。
アマちゃんな私はそんなことも知らずに何も考えてなかったです。
ただ、なんかイベントがあるんだ。って思っていたくらい。
当時の顧問の先生、だいぶおっさんに見えましたが26歳とかだったと思います。
で、コンクールに向けての練習がすぐ始まるわけです。地区大会7月だっけ。
入部してすぐ、放課後の部活を1回休んだことがあります。友達と遊ぶ予定があったので。で、翌日。1限目が始まる前に校内放送で呼び出されました。
正直、なんのこっちゃ分からないしなんかワクワクして職員室に向かいました。
めちゃくちゃに怒られました。びっくり。
「なぜ休んだのか?」と聞かれるので「友達と遊びに…」って答えたら大炎上しました。「コンクールの練習って休んじゃいけないもんなのね」と知りました。
で、朝練も必ず参加ですし放課後の合奏は怒られることが基本です。
で、私は楽譜読めないんです。
なのでシラーっとね。五線譜のここに黒丸があったらこの指か、みたいな覚え方をしていました。隣が楽器を構えたら構える!みたいな所から始まります。
先輩たちがめちゃくちゃ怒られるのを見て、
「とにかく目立たないようにしないと…!」というのに必死です。
たまに「そこクラリネットだけ吹いて」とか来たらもう怖いのなんの。
で、ピッチが合ってないとか縦が揃ってないとか、ビャーみたいな汚い音出すなとか。あれは若かったから耐えれた。
「さ、部活終わったし早く帰ってゲームしよ」みたいな切り替えの速さはピカイチ。
そんな毎日、夏休みも全日込みで合奏し続けるわけです。
怒られすぎて途中で辞める人もいました。それはそれで顧問も止めたり先輩も止めたり…いやぁ青春。戻りたくはない。
で、そのときにやった曲が「ハンガリー狂詩曲第2番」と言われるものでして。
元々はピアノの曲ですが、とんでもなく難しいソロがあるんです。
それを3年生の先輩が吹いている姿がカッコよくてですね。
「先輩すげーわ」って純粋に思えました。
まぁ特に吹奏楽部人生を全学年書くほどでもないので、
大体こんな感じで、先輩とか後輩とかとあれこれあります。
高校3年生になったとき、コンクールの自由曲が「ハンガリー狂詩曲第2番」で、
「うーわ、こんな巡り合わせあるんか」と。
中学1年生吹奏楽部の始まりの曲と、高校3年生吹奏楽部ラストの曲が、
同じだったと。
そしてあの時先輩が吹き切った難しいソロを吹くのは自分なんです。
こりゃあああああもう思い出したくもないいいい話しいいですがああ。
地区大会は無事に通過できて、県大会で、
オオポカ、しまして。
思いっきりミスったんです。
あの時の、背筋が凍る、ホールの色とか、風景は、
今だにクッキリ覚えています。本当に背筋ってゾクゾクするんですね。
県大会銀賞でして、こりゃ私のせいだわ。って。
そしたらですね。後輩がね、めちゃくちゃ励ましてくれるんです。
もう絶対にその話に振らせないよう、元気に話しかけてくれるんです。
別の話題、別の話題…ずーっとこれを帰りのバスでしてもらえて、
今だにその後輩とは年に一回くらい飲みに行くんですが、
「あの県大会のさぁ」って話をすると「飲み物次何にします?」とか、
もうええて笑。涙枯れるわ笑。って優しいお話。
ほんで!長い長い前書き終わりです。
タイトルの”吹奏楽部の今と昔”!
音楽とか楽器って楽しむのが一番良いんですよ。
ただ、あの子供の頃に”吹奏楽部”の道を歩んでないとよっぽどな理由がないと楽器が続かないわけです。
それでこそ親がスパルタ教育する、とかじゃないと続けないと思います。
なので私は”吹奏楽部”の存在には感謝しています、が、
切っても切れないのは”コンクール”や”指導”の存在でして。
人数が少なくてコンクールもでない”吹奏楽部”も存在しているはず。
ただ、盛り上がりに盛り上がっていた時期でもあるので、
どうしても”吹奏楽部=厳しい”みたいなものがついてきます。
現在、大人の専門生バンドにも間違いなくこれが影響しています。
大人・専門生なのに中高のノリ。ちょっと恥ずかしい。
”指導”って上手な人と下手な人いますよ。
良い大人と悪い大人がいるのと同じです。
ざっくりですが、そんなもんです。
”進学校”だからと言ってMITに入れる指導しろったって、
そりゃ先生の努力だけじゃ無理です。
”努力”させたり”訓練”したり何かしらに導くのが”教育”です。
”やる気”を出させるために色んな方法を使います。
しかしそれは側から見ていると”洗脳”に見えることもあります。
その”洗脳”が人によっては笑い事だったり、笑えないことだったり。
大人のパワハラから始まり、教育現場でも見直しがあり、
”教育現場で絶対にこれはやっちゃいけない”みたいな空気があり、
私の時代はギリギリ先生が偉くて、子供はそれに従う。
逆らえば生徒に手をあげることもやむなし。先生の胸ぐら掴んだりする生徒もいましたから。
今は本当に、学校の先生って大変だろうなって思います。
「公務員なんだから!税金で生きているのに子供に不快な思いをさせるのか!」
が現時点で最強論ですな。生徒ファースト。
なので非正規、非常勤として講師を雇うって形を取らざるを得ないわけです。
最近ニュースでもありましたな。教員免許持ってなくても教員はありなんじゃない?みたいなね。
○○くん、○○ちゃん、もだめなんだっけ?
生徒でも全員○○さんなんだっけ。
とある飲食店で高卒の男の子がアルバイト応募してきて、すぐ辞めちゃったんだけど、辞めた理由が「呼び捨てにされたから」みたいなのを聞いて、
もう本当、ジェネレーションギャップってここまでいくかって。
私はあまり人に優しくはないので絶対に講師業は出来ないんですが、
こちらも合わせていかないと。年の功ってのは若い子を育てるためにあるもんだ。
で、その”指導(ハラスメント)”ありきの”吹奏楽”は音楽じゃない!
みたいな意見をSNSでチラホラ見まして、
「なるほどなぁ」とも思うわけです。
生徒が心から音楽を楽しむ現場ではない、と言いたいのかなと。
もしそうなら、心から音楽を楽しむってどういうことなのかねと。
音楽を通しての”教育現場”のごく一部を見ただけで、
”音楽を楽しむ教育”って私でもなかなか難しいよ。
子供に童謡を歌わせてカスタネット叩くだけでは広がらないし、
今は教科書も試行錯誤してボカロ曲とかが入っているとか。
”音楽”の良い指導って公式とかルールがないから独特だと思う。
(国立の頭良い友達に「なんで理系選んだん?」って聞いたら、
「数学の先生がめちゃくちゃ分かりやすい人だった」ってのと似てるかも)
じゃぁ音楽の先生がメタル大好きで「音楽ってのはこれだー!!」って
頭ブンブン振って”楽しさ”を伝える教育が良いかどうか。映画でそんなのあったな。
ラップはどうなのかってニュースも最近あったな。
子供が校歌歌っているの見るだけで泣きそうになるし、
マイケルジャクソンみても泣きそうになるし、
シベリウス聴いてても泣きそうになるし、
”音楽”と”教育”は全然違うもので。
で、これをいっちゃおしまいなんだけど、
”大人”って完成系がもしあるとしたら、
亡くなる直前かな。
みーんな”大人”って歳重ねているだけで、
心は高校生くらいのままだったりする。
それから経験重ねてなんかそれっぽく”大人”をやってたりする。
歳を重ねると経験と知識の差はつく。
でも全ての大人が同じ知識を持っているとは言えない。
子供でも同じ授業受けてるけど差が生まれるのと同じ。
遠い例え話ですが、
サスペンスドラマとかで、
今まで1000人以上の子供達を救ってきた医者が、
何かしらの事情で人をアレしちゃうわけですよ。
もちろん捕まりますよ。懲役ですよ。
これにどちらが正しいか!みたいな議論と近いかなって。
司法は完璧ではないけど、秩序を守るためにあって、
秩序がなければ明日のご飯も食べれないわけです。
面倒だけど不快な思いをしながら何かしら人が創っているんですよ。
”善行”って本当に難しい。
”音楽”があって、
それで生き物が良くなるか悪くなるか、ってだけ。
生き物が”音楽”を通せば幸せになるはずだ!ってのは、
大きな勘違い。
私は個性バキバキのノンデリカシーなので、
気にする部分が少し人とずれているんだけど、
一応”良い行い”をしないとなぁ、とは思っている。
だけども、これに対してアレが悪いだこれが悪いだ言われても、
『なるほど』と思うこともあれば『うるせぇ!』って思うこともある。
この『うるせぇ!』に対して非常識だ!とかそんな考え方よくない!って言われても、私は『うるせぇぇ!!』って返せるくらいには無敵の人。
これが良いかどうかは知らん。秩序は乱すかもな。司法は守るけど。
で、最後になるんだけど、
”時代の移り変わり”ってのはとにかく早いし極端。
”吹奏楽”を通して良い思いをした人は幸せですし、
”吹奏楽”を通して嫌な思いをした人も幸せですよ。
両者とも何かを得て、何かを失っているんです。
どちらが先か、ってだけだと思う。
まぁ私は”音楽”好きですし、人間ですので色々好き嫌いもあります。
これを全部フラットにするつもりもないです。生きていけん。
だから今日もこうしてnoteを書いて、
良いか悪いかは知らないけど発信し続けると。
(勤務先の話書いても「今日はドリルが折れました!」みたいなことしか書けない)
考察考察。色んな意見があるのは面白い。
さて、寝ますかね!
読んでくれてありがとう。
それではまた👋