【4】2011.3.14
※2011.3.11東日本大震災当時のブログに加筆修正を加えたもの。
2011.3.14朝から夜
朝一番で電話。いとこが消息不明だと聞き、朝食とれなくなる。
普段より３０分早く家を出た。軽いパニック障害の発作。しかし、そんなこと言ってる余裕ナシ、と無視して運転。一日だらだらと体調不良が続く。
道路はスムーズだが、ガソリンスタンドに並ぶ列で一部渋滞。
職場の電気は復旧していたが、いつもと同じというわけにはいかず。何度か余震。多少は減っていると感じる。
仙台の友達にようやく連絡がつく。
また消息不明のいとこが無事と知る。いとこは看護婦なので、病院にいた。しかし家は流されたとのこと。子供たちは別の場所にいるので、たぶん会えていなかっただろうと思う。他にも消息不明の親戚が無事だという連絡が入る。ただしこの段階では、まだ状況が不明な親戚が多数。
職場ビルの壁が崩れたりしているのを見て恐ろしくなる。
水を飲んだのが悪かったのか、午後から何度も吐く。
午後から旦那が久慈へ。種市にも寄ったが、久慈も種市も酷いとのこと。
野田より向こうは通行止め。親戚が心配でも行くことが出来ない。
定時に終わってユニバース（※スーパーの名前）へ。何もない。かろうじて生ラーメン入手。卵やカイワレなどは買えた。米や牛乳、豆腐や肉はゼロ。（牛タンは売ってた。魚類も若干あった。タラバガニも）パンもない。使えそうなものや、犬のトイレシート購入。生協は閉まっていた。セプドールで小麦粉入手。
実家によってから業務スーパーへ。冷凍肉大量にあり。また、小麦粉もここでは売っていた。でも米やパンはない。ドッグフードが残り少ないことを思い出して購入。
ストックから考えて１週間～２週間は大丈夫だと思っていたけれど、いつ何がどう変わるかも分からないので多少買い物をした。でも、ガスが使えることが前提の買い物。生で食べられるものは少なくて不安。いとことメールしたが、東京なども同じような状態とのこと。
帰りに３箇所くらいパチンコ屋の前を通る。外の電気ついてないけど営業してて複雑な気持ちになる。
ミスドや鉄板焼きや、焼肉屋は営業していた。
家に帰ってＰＣつないでみたところ、ネット復旧していた。
（※2020年追記：確か、このころは犬についてのブログを持っていた。これらの記事は、そこに記録的に記載していたもの。のちに内容を混ぜるのが嫌で別ブログに震災がらみの記事のみ以降）
2011.3.14夜
母親の同級生だという女性から家に電話が入る。地震や津波の被害があった田野畑村にいる親戚と連絡がつかず情報を求めてるとのこと。母親は妹のところに行っていて不在なので分かる範囲で答える。その後に実家の電話番号を知らせ、直接母に電話をかけてもらうことにする（後日、電話をしてきたかたの身内は無事と判明）。
確かに田野畑村に関するニュースはない。少なかった。被害が大きかった地域に挟まれているからだろうと感じた。関東に住んでいるいとこたちからは毎日状況が分からないか聞かれていた。
知りたいと思う人がたどり着く可能性がゼロではないと思うので一部記載。ただし詳細は私も分からないため、分かる範囲で。
岩手県下閉伊郡田野畑村
・羅賀に津波。流された家あり
・平井賀に津波。流された家あり
・亡くなられたかたが数名と聞く
・電気は３月１５日？に復旧した地域がある模様
・電話は不通。携帯も３月１４日現在で不通の地域多し。岩泉まで行けば通話可能という話あり。
・八戸から向かった場合、久慈以南は通行止めになっていて行けない？
身内のかたが住んでいるかたには申し訳ないけれど本当に数えるほどしか情報がない。私も未だ父の兄弟とは連絡つかず。
２３時ごろ、スカイプでオーストラリアの友人とチャット。「被害にあった地域は再建できるのだろうか」と地震のことを心配してくれていた。
あんまり読んでいないけど、多くの国の報道において、日本の、被災者の行動が賞賛されていると聞いた。世界一地震や津波に対して準備や訓練がされた国を襲った未曾有の災害の中、助け合い（強奪とか略奪とかってこともなく）正しい行動を取っていると。（某国の偉い人は日本人は犬だから助けなくていいと言って解雇されたそうだけど）確かに帰宅難民は静かに帰途に着き、バスを待つ人々は整然と並んでいた。地震直後、信号がダウンしていて道路は渋滞していたが、混乱や無理な割り込みはなかった。一度もクラクションを聞かなかった。それが当然だと思っていても、そうではない国もあるってことなんだな、とたぶん日本人の９割が思うんだろう。それが国民性というものなんだろう。
日本人であることを誇りに思う。生まれて初めて。
とはいうものの、この段階で既に、直接被害が大きかったわけではない地域で買い占めの騒ぎも起きていたし、インターネット上には不適切な投稿も多々あったので複雑に思った。