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マツナガミキ
2019年8月2日 09:59
一生のあこがれの人。命の灯が穏やかに弱々しく、消えかかろうとしている。彼女は、わたしの母なのだけれど。わたしが高校1年生のときに白血病を発症して現在は治療も八方塞がり、緩和医療を受けている。彼女は、わたしの高校卒業も成人式も、はたちの誕生日も見届けて「安心した」と、窓の大きな病室に集まった友人らに話したという。先日、持って1週間だろう、と宣告を受けた。もう、意識は朦朧
2019年7月11日 21:30
先がつん、と尖っていた鉛筆の芯は、絵を描くごとにどんどん丸くなっていく。カッターナイフでまた削り、尖らせて、また描き始める。しばらく描いていれば、また丸くなる。さあまた鉛筆を削らねば。と、その繰り返しで白紙を埋めていく。すこし余白を持たせると雰囲気が出る。歌を作るのもたぶんそれと同じようなことだと思った。わたしは「幸せは途切れていく」と、「ゆうやみ」という歌の歌詞に書いた。その曲はまだ製