日本語教師をやっていて感じるアジア系(漢字圏)学生と欧米系学生さんの教え方の違い
私は主にitalkiとAmazing talkerで教えているのですが今日は私が日々感じるざっくり分けてアジア系と欧米系学生の違いについて書こうと思います。あくまでも私の主観で、私が担当している方を見ての所感ですのであしからず。
私は今レッスン料が超安いので(苦笑)アジア系学生が圧倒的に多いです。
欧米系が5人くらいであとは倍以上が台湾、中国、ベトナム(海外育ち)、香港、ごくたまに韓国。
欧米系の生徒さんの場合
アジア人よりも主体性が強いです。
まあ、ほっといてもしゃべります。話したいことがある人が多いです。
やっぱり母国語で対話やディスカッションすることに慣れているので、日本語でもそれを発揮。
もちろん日本語で話すときはスピードが遅くなりますが、話すことにトライする、自分を表現することに長けている人が多い印象。
アジアの中でも香港の人や海外育ちのアジア系はこっちのタイプに入ってくる印象です。
あとは、ちゃんと先生にも興味を持ってくれて、質問してくれたり、先生の意見も聞こうとします。
ただ、英語で話し出すと一人で盛り上がりがち。
こっちが聞いていようがいまいが、関係ありません笑。
話が長くなるのでコントロールが難しかったり、レッスンの途中で違う話を持ち出したり、好きなことを言い出したり、気づいたら生徒さんのペースになっているということもあります。
なので、話題があっちこっちにいく人はちょっと注意が必要。
あの手この手で飽きさせないように、脱線しても戻ってこれるように工夫がいります。あとは、今日はここまでやるよ、とかゴールを最初に説明するとか。
授業をしっかりする人もいますが、授業というよりかは先生との時間を大事にする、もっとカジュアルに楽しむ感じの人もいます。相性が合うと、いい友達のような関係が築けます。
アジア系学生(主に漢字圏)の場合
上級レベルになると難なくペラペラ話しますが、初級から中級生徒さんの場合はまだ自分の日本語に自信がありません。
アジアの学校教育の影響で、先生の話は静かに聞く、というスタイルが身についていることもあり、受け身な人が多い印象。
自分のことを表現することが苦手で、例えば休日何をしたか聞いても
「〜へ行きました、ご飯を食べました、それから寝ました。」など事実の羅列がよく見られます(苦笑)
それから教師が質問をして、答えるという形式に慣れきってしまっているので学生から先生に質問をする力が弱いです。
会話練習というか、質問に答える練習といった方が正しい。
なので私に質問してください、と時々仕向けています。
これは私が受け持っている台湾人学生さんに多い印象です。
ほとんどの学生は慣れてくると大抵友好的で、講師に協力的。
基本的に先生が準備したものについて素直に課題をこなします。
そして漢字を見せればニュアンスや意味をわかってくれるのも教える側としては少し負担が減りますね。
みんな日本が大好きだし、アジア人としての共通認識もあるので、話していて盛り上がることもよくあります。
ただ、私の生徒さんの場合ですが、ペラペラになりたい、という漠然とした目標と、日本人と話せば会話が上達する、と安易に信じている一定層がいます。
その人にとっての学習目標をクリアにしたり、すぐに正解を与えるだけでなく、自分の頭で考えさせることが大事かなぁと教えながら思っています。
例えば、私はわざとこれってどういう意味?と説明させるために問いを投げることがあるのですが、頭のかたい学生はすぐにネットで調べて、検索で出てきた中国語をタイプし、それを講師が検索してわからせるということをする人がいます。
「ああ、日本語で○○ですね。」
「そうそう。」
これでは勉強にならないので、自分の言葉で間違っていもいいから伝える練習をしてもらうようにしています。
チャレンジする人もいますが、大人の学習者の場合、プライドもあって間違うのを嫌がる人もいます。
こちらが良かれと思って押し付けたり、ちょっと厳しくすると嫌がる人もいるのでここは見極めも必要です。
どちらが良い悪いもなく、それぞれ特徴があり、やり方が変わってきます。
私もまだまだ勉強中なので、生徒さんに引っ張られてしまったりうまくいかないことも多々あります。
今回は私も受け持っている生徒数が少ないこともありざっくりと欧米系とアジア系に分けましたが、また他のタイプの学生を経験したら、記録していこうと思います。
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