ミカヅキ

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私、底辺な人間です

多分、どちらかというと、世間一般的な視点で見れば、底辺じゃないんだろうけれども、子供の頃からずーっと底辺を生きています。 偏差値まぁまぁの高校に通ってはいたもののランクは常に最下位。 出来の良い親兄弟親戚ばかりの中で自分の出来の悪さが際立ちやはり底辺。 運良く大企業に就職しても自分に自信が持てずスキルを上げられず後輩達にどんどん抜かされていく。 結婚した。主婦になった。子育て頑張ったと思う。 子供達は大学へ行き、 夫も出世して毎日が充実している様子。 私、気がついたら、老

    • スペインバルセロナでの感動体験 チュロスとホットチョコ

      日本から遠い遠い国、スペインのバルセロナに到着して、1番最初にやりたかったことは本場のチュロスを食べること! チュロスといえば、日本では某ドーナツ屋さんやディズニーランドのチュロスを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、 バルセロナでの食べ方は、揚げたてアツアツのチュロスをホットチョコにつけて食べるようです。このお店のはたっぷりの生クリームもついていました😍 アツアツでサクサクのチュロス(少しフライドポテト感がある?)と生クリームとホットチョコが口の中に入ってくる瞬間は

      • 【小説】母だって静かに本を読みたい

        みよ子はどことなく体や心の異変を感じて、今までと同じことをこなせなくなってきたことにふと気がついた。振り返ればそれは40歳を過ぎた頃からであった。 30代の時と同じように「あれもしなきゃ、これもしなきゃ!」と、考えてはいるのだが、なんとなく記憶力の低下やカラダの疲れからか、不安になったりイライラしたり、頭痛がしたりするのであった。 みよ子はそれに気がついたから良かったのではないだろうか。気が付かずに若い頃と同じようにがむしゃらに頑張っていたら本当に体を壊していたかもしれな

        • 【短編小説】銀河鉄道の駅

          ある真夏の日のことでありました。 休暇を利用して電車の1人旅をしていた僕は誰もいない山奥の無人駅で降りた。 駅のホームの片側は山の急斜面に草木が茂り、もう片側の崖下には大きな川がダムに向かってゴウゴウと流れていた。 山の谷間には蝉の鳴き声がコダマする様にうるさく響いていた。 木の葉の隙間から漏れる眩しい太陽の光の中で、僕は自然の清々しさを感じる反面、誰も居ない山奥に来てしまったことに少々心細くなってもいた。 暑さで額や頬に汗が伝って落ちてくると余計に不安と焦りが心を支配し始