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SNS心理学ーフリや演技は自分を苦しめるー
こんにちは!心理分析プロファイラーのみかりんです。
SNS心理学シリーズです。今回はSNSでの「フリや演技」についてです。
日常生活では人は「いいかっこする」癖がついています。そうやって社会的な生活に適応して生きている人が多いのです。
そして、日常生活で自分らしさを出せない人が、SNSに依存する傾向にあると思います。誰しもが「理想の自分の生き方」があります。それを気づいているか、自分の理性で押さえ込んで忘れたことにしているのかどちらかです。
SNSを始めるきっかけは「自分らしく」から始まっていくように思いますが、徐々に「人と比べるきっかけ」になったり、「いいかっこしよう」としたりします。多くの人に知られれば知られるほど、自分らしさを忘れて、「どう見られるか?」にフォーカスし始めて、フリや演技を始めやすくなります。
フリや演技はあなたの本来の目的から外れてしまうため、どんどんあなたを追い込んでいきます。だからこそ、あなたの「フリや演技」に気づいてもらうきっかけにしたいと思って記事を書いています。
発信する言葉
「言葉」は2種類あります。外向きの言葉と内向きの言葉です。使う言葉や表現はあなたの価値観を丸出しにしているものです。
外向きの言葉とはいつも話している言葉で、人とコミュニケーションをとるために使っています。そして内向きの言葉とは、心の中でのつぶやきです。もともとツイートっていうのは「内向き」の言葉という意味。
Twitterの中では本人のツイートが外向きの言葉、リプは内向きの言葉が反映されているように感じます。相手のツイートに反応する場合は、あなたの心理状況がそのまま出ている表現になっているなと感じるからです。
それらを踏まえて、「言葉選び」の視点でツイートを分析していきます。
どうして人はSNSで発信するの?
ツイートは、Twitter内にいる人とのコミュニケーションのために、外向きの言葉を使っています。その言葉を使って、相手に自分を知ってもらうために発信しています。
外向きの言葉は人それぞれではありますが、SNSでは媒体によっては「いいかっこをする」ことを選んでいるものもあります。「自分らしさ」ではなく「自己顕示欲」によって表現しようとするものです。自分をどう見せたいのかによって表現の仕方が大きく分けて3種類あると思います。
①自己表現:自分らしさ
②かまってもらいたい
③自己顕示欲:尊敬されたい
自分がどう見せたいかに応じて、人は「そういう人のフリ」をします。もちろん、①②がなければSNSをやろうとは思わないものです。
自分らしさを表現したい人は、人にどうみられるかということよりも、自分はこんなことが楽しいんだ、こんなことを喜ぶんだよなどと、自分のことを知ってらもうために表現をします。本音で楽しくて仕方のない人はたくさんいますよね。しかし、楽しい人に見られたくて楽しいフリをしている人は、その自分の演じてきた自分に疲れて、トーンダウンしてしまうことがあります。
かまってもらいたい人は、SNSをやっている人全員です。かまってもらいかたは人それぞれです。心配させてかまってもらおうとする人もいるし、共感してかまってもらおうとする人もいる。それぞれです。かまってもらうことだけを考えていると、相手にされていないと、SNSが嫌になってしまいます。
尊敬されたい人は自分の能力や成果、知識を認めてもらおうとして、自分自身や自分の知識・経験を主張して「自分はすごいだろう!」とします。とにかく「有益ツイート」にこだわっています。いい言葉を言おう、カッコよく見せよう、先輩ポジションを得ようとするので、フォーカスしているところが「自分の売り方」になります。尊敬されたい人は、たくさんの人と比較することになってしまい、結局、最後までやり切るエネルギーを持っているか、自分が演技をしているのかいないのかによって、本当に尊敬されていくのかそうじゃないのか決まります。フリをしているとSNSに疲れたり、こちらもトーンダウンしやすくなります。
SNSでの内向きの言葉
本来の「ツイート」は自分の心の中のつぶやきということなので、1日に何万回も呟いています。素直な人は心の中のつぶやきを常に前に出せると思います。
SNSでは自分らしさを表現したい人は、「内向きの言葉」を前面に出していこうと始めています。逆に、「仕事」と割り切って始めている人は始めから「外向き」の言葉を前面に出していきます。
自分らしさを追求する人は、「自分らしい表現」をしていきます。その中でつい相手の反応を求めてしまうと「この表現はどうなんだろう?」と悩み始めてしまい、さらに人と比べ出すと、いいかっこしたくなるので「フリ」が始まってどこまでが内向きの言葉で、どこまでが外向きの言葉なのかがわからなくなります。そうやって日常と変わらなくなると、やっている意味がわからなくなります。「フリ」をせずにやっていければ、自分の欲求を満たしていくことができるのです。
「仕事」と割り切っている人でも、建前上「仕事」と割り切っていても本音では「自分を認めて欲しい」「自分のことをわかって欲しい」欲求があるのが人間です。自分の内向きの言葉を無視して発信していれば、「限界」がやってきます。元々が「フリ」でやっていることなので、「フリ」を辞めることができずに、無理が来て辞めたくなります。仕事で始めると、上っ面の付き合いになり、相手も本音が見えないと離れていくことになりがちです。
フリや演技は自分を苦しめる
何をする上でも「内向きの言葉」がとても大切です。
自分が日常でもSNS上でも「フリや演技」を始めてしまうと、本当の自分、本当の自分らしさが何なのかがわからなくなってしまいます。そうなると、「こうしたらいい?」「こうしなきゃいけない」などと自分を追い込んでいくことになります。
自分らしくいたいのに自分らしくいられない
これって本当に苦しい状況です。自分の思いを抑えて行くことになり、人の評価を気にすることしかできなくなります。最終的に自分の本当の思いの行き場がわからなくなると、「ストレス」をそのままにして、溜め込んで行くために、いつか爆発させてしまいます。
爆発の状況は人それぞれです。諦める、辞める、離れる、という方法を取る人もいれば、人を攻撃する、自分を攻撃するタイプの人もいます。
こうなってくると苦しくなります。
逆にいうと、苦しくなってきたときは自分がフリや演技をしているんだと気づくサインだと思ってください。この時に、自分を振り返ることができることがとても大切だと思います。
まとめ
「あなたらしさ」を邪魔するものはあなた自身が人の目を気にして、人の評価を気にして、相手に合わせてしまおうとしているからです。
せっかく「自分らしさ」を発信しようとSNSをはじめたのであれば、自分らしさを発信し続けることが大事だと思います。そして、もし苦しくなったときは、一度初心に戻って振り返ってみてくださいね!