東京から神戸に飛んでまで行くなんて
10月になっていた、そうかあれから2ヶ月もたったんだ。
まさか自分にあんな日がくるとは思っていなかった。
k-popアイドルのコンサート(厳密に言えば今回のものはファンミーティングという)に自らチケットを購入して飛行機で向かう。そんな7月が今年はあった。
だってチケット販売しますよと、公式さんからメールが来たのだから。
そう、事前に公式メールにも登録していた。なんと…!
自分でチケットを買ってまで観に行っていた興行といえば、劇団四季かお笑いライブだ。
音楽を聴くことは好きだけれど、熱狂することはなかった。
生活の中にあれば聴くし、なければ無いままだ。
昨年だったか音楽のストリーミングサービスをわが家も導入して、家の中に積極的に音楽が流れるようになった。
よく音楽を好む方かと聞かれれば、音楽家や熱狂している人に比べれば全くそうではない。ただ、家で歌ったり踊ったりするくらいには好きだ。
他の人の家での実態がわからないから、こういう比較は難しい。
とにかく、まさか東京から神戸に飛んでまで行くなんて…!
そもそものきっかけとしては、長女が中学生になって様々なカルチャーが家に輸入されるようになった中で大いなる存在感を放っていたのがk-popだった。
ふぅんと思って見ていたが、とあるグループのメンバーの1人が長女の所属する部活の先輩に似ているというのだから興味深い。
どれどれと見ているうちに、まんまとはまった。
次女も目を輝かせた。
長女が大好きだという先輩は、「長女が大好き」という理由をもってわたしも大好きな存在となる。
長女が大好きな先輩がいるのだから(厳密には似ている人だが)わたしも積極的に拝見し拝聴する。コンサート(厳密にはファンミーティング)があるのならば行かねば…!!高まる。
娘2人と自分の分を整え勇みいく。とはいえ、「夏休みの旅行の一環としてね、」という言い訳めいたものもくっつけるし、神戸まで行くのだからと観光も詰め込む。
Tシャツやうちわやライトも買って、楽しむための準備も怠らず、しっかりと楽しんだ。楽しかったね!双眼鏡なしでも表情まで見えちゃったね!と参加した意義をしっかり握りしめて帰路についた。
慣れていないのだ。でも、本当に楽しかった!
ありがとうございますという気持ち。
道すがら、子どもたちにCDアルバムや銀テープという会場に撒かれたキラキラテープを分けてくれた若いお姉さん方がいた。ありがたく受け取り、お姉さんにいいことがたくさんたくさんありますようにと願い、声に出た。
わたしが中学生くらいの時にはアムロちゃんが流行っていてカッコよくて曲もよく聴いていた。ダンスのうまさやそのプロポーションにときめいた。
今、わたしの中の中学生のわたしが喜んでいるよ!
長女は特に心や体の調子がよいほどに歌ったり踊ったりしていて、いいぞという気持ちになる。
昨日は元気を持て余していたのかいつも以上に踊り、最後にフローリングにひっくり返って床をパンと叩いた。
次女が怪訝そうに見ていたので、「柔道だと思うよ」といった。長女は学校の体育の授業で柔道の単元をやっているのだ。
長女が起き上がりながら「受け身」と言ってにやりと笑った。