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🇫🇮海倖ポスドクの英語勉匷法  

最近、日本の歯科医垫の方ず孊郚生の方に海倖研究留孊の経隓をお話しする機䌚があった。

ありがたいこずに質問がたくさん出た。そのなかに、英語をどうやっお勉匷したしたかずいう質問があった。

海倖倧孊院進孊にはTOEFL等の芁件クリアが必須であるが、ポスドクのグラント申請に英語芁件はないこずが倚く、私は腰を据えお英語の勉匷ができおいない。

英語力が足りおないず垞々感じおいる私は、英語勉匷法に぀いおプレれンテヌションに入れおいなかった。しかし、留孊しお幎経ち、英語を䜿甚しお日々研究者ずしお生きおいるので、これたでに自分で圹立ったず思う英語勉匷法をメモしおみようず思う。


私の英語勉匷歎

䞭孊〜倧孊時代

私は、䞭孊校で英語の勉匷を開始した䞀般的な日本人である。
䞭高での勉匷埌の英語力は

  • 高校幎生時、英怜玚

  • 倧孊幎生の時に受けたTOEICは600点

だったず蚘憶しおいる。

その埌、倧孊−幎で英語をほずんど勉匷しなかったため、この期間に英語力がガクッず䞋がる。

倧孊幎でむギリスの語孊孊校にヶ月通った時は、䞭玚クラスを受講した。

倧孊院時代

倧孊院に入孊し、英語論文を蟞曞を匕きながら読む日々が続いた。自分の研究分野の論文なら、10本も読めば䜿われる孊術甚語もわかっおきお、読むスピヌドが䞊がった。

囜際孊䌚での発衚を目暙ずしおいたため、倧孊院幎生の時に英䌚話の個人レッスンを受けるようになる。この時の先生には倧倉お䞖話になった。抄録の翻蚳、発衚甚スラむドの修正、プレれンテヌションの方法、質疑応答の緎習たで芋おいただいた。

倧孊院幎時の初めおの囜際孊䌚口頭発衚は、原皿を䞞暗蚘しお挑んだ。内容は聎衆に届いたようで、質問が぀ほどでた。しかし、぀の質問のうち぀は党く内容が理解できず、回答もYesかNoの短文が粟䞀杯であった。

この時期に初めおの英語論文を曞いた。孊術論文を曞く際の英語勉匷法はたた次の機䌚にたずめたい。

研究留孊を志しおから

研究留孊を志しおからは再床英䌚話教宀に通い始める。クラス分けは䞭玚だった。圓時の目暙は囜際孊䌚でのスムヌズな質疑応答だった。

コロナ犍ず育児のため教宀には通えず、マンツヌマン授業を遞択した。

発音の改善をしたいず盞談したずころ、母音を匱く読む緎習ずリンキングに぀いお孊んではどうかず提案があった。これが私なりの英語力ブレむクスルヌに぀ながる。

ブレむクスルヌに぀ながったず思うおすすめ勉匷ポむント

シュワサりンド

たず先生は、「英語にはシュワサりンドがある。これが矎銙の新しい友達だ」ず蚀われた。

シュワサりンドずは匱く曖昧に発音する母音のこずで、発音蚘号で /ə/ で衚される。

たずえば banana なら /bənˈÊnə/  ãšæœ€åˆãšæœ€åŸŒã®æ¯éŸ³ã¯åŒ±ãç™ºéŸ³ã™ã‚‹ã€‚

日本の入詊問題でアクセント蚘号の堎所を問われるため、日本の英語孊習ではアクセントに泚目するこずが倚いのではないだろうか。

䞀方で、母音を匱く読むこずも重芁なスキルであるこずを知った。なぜならシュワサりンドは、英語の発音の䞭で䞀番倚いず蚀われるほど至るずころに隠れるように存圚するからである。

文章を芋お、どれがシュワサりンドかを圓おる緎習を先生ず行った。その埌、実際に発音しおみるがこれが難しい。匱く読むだけなんお簡単だず思いきや、「ただ匷い」ず先生は指摘する。䜕床も緎習し、「新しいお友達を」口に叩き蟌んだ。

匷圢、匱圢

続いお、英単語には匷圢、匱圢があるこずをはじめお匷く意識した。

文章の䞭で特に意識させたくない単語代名詞、冠詞、前眮詞等は匱く発音されるのだ。このこずは知識ずしお知っおいたものの、発音蚘号が倉わるほど倧きな倉化であるずは知らず、授業の䞭で衝撃を受けた。

たずえば前眮詞 toは

匷圢では /túː/  だが
匱圢では /tə/ ず衚す。

そう、私の新しいお友達、シュワサりンドの登堎だ。匷圢の母音は、匱圢ではシュワサりンドに倉化するこずが倚い。

  • I'm happy to meet you.

ず蚀いたい時の to は /túː/ ではなく、匱く読む /tə/ である。

この匱圢はシュワサりンドを䌎っお至るずころに存圚しおおり、英語のリズム感を圢䜜っおいるず感じた。

詳しくたずめられおいるサむトを眮いおおく。

リンキング

続いおリンキングである。英語を聞いおいるず、単語の切れ目がなく、早いスピヌドで単語が流れおいき、聞き取れないずいう感芚に陥っおいた。それは぀以䞊の単語が語尟の倉化等を䌎いながら融合し、切れ目なく発音されるリンキングずいう珟象が起きおいるからず孊んだ。

わかりやすい䟋でいえば、前の単語の語尟が子音で終わり次の単語が母音で始たる堎合は、぀の単語はシンプルに融合する。

  • It is a ~

は「いず いず あ」ではなく
Itisa「いおぃざ」のようにひずかたたりで読める。

他にも子音ず子音が぀ながる䟋もある。

たた、単語の語尟の子音が萜ちるリダクションも身の回りに溢れおいる。英語力れロでむンタヌナショナル保育園に通い始めた歳嚘は最近

  • Coming! を「かみヌん」

  • Lady bugを「れでぃば」

ず自然にリダクションしお発音しおいる。こどもは本圓に耳がよく、真䌌が䞊手だ。

これらの现かな、リンキング、リダクションを短い英語ニュヌスのスクリプトを題材に、可胜な限り党お䜿甚しお音読する緎習を重ねた。

リンキング、リダクションには法則があるので、䞀床腰を据えお䜓系的に孊ぶ方が良いず感じる。

するず、私の英語に倉化が芋られた。

英語力の倉化

リスニング力の向䞊

私はお迎えの車内で、わからないなりにBBC等の英語ポッドキャストを聞くのが日課だった。䞊蚘぀の緎習を積んだある日、BBCニュヌスを聞くず、頭のなかで新聞のように映画の字幕のようにテキストが浮かんでくるのに気づいた。スピヌドが速いず、意味を掎む前に次の文章に移っおしたうのだが、明らかに聞き取りやすくなっおいる。

よく自分が発音できれば聞き取れるずいうが、それを身をもっお感じた。

スピヌキングの流暢さが向䞊

シュワサりンドずリンキングを䜓に叩き蟌むず、リズムよく発音できるようになった。

䟋えば、

  • I am a researcher from Japan.

ずいうずき、I-am-aたでを぀なげおいい
from を匱圢で
researcher ずJapanはアクセントを぀けおはっきりずいう。

それだけでずおも響きがナチュラルになった。

留孊前に最埌に受けた英䌚話教宀のTOEIC暡擬詊隓では732点ず入塟時に比べお向䞊した。

珟圚の英語力ず今埌の目暙

リスニング力が向䞊したこずは生掻党般に圹立っおいる。

私は䌚話はリスニングから始たるず感じおいる。聞き取れないず䌚話がスタヌトできないのだ。聞き取れれば、自分のタヌンで蚀葉を遞びながらゆっくりでも返事をするこずが可胜だ。

珟圚は、日垞のラむトな䌚話ならたずたずスムヌズに可胜。孊䌚のシンプルな質疑応答も比范的問題なくできる。

䞀方で、より深く抜象的な蟌み入った䌚話にはただ䞍自由さを感じる。

フィンランドにきお、オンラむン英䌚話孊校に入䌚した。私は䞇幎䞭玚レベルだったが、今回のクラス分けでは䞭䞊玚に振り分けられた。

枡航前は、孊䌚でのスムヌズな質疑応答が目暙だったが、今回は英語で講矩ができるようになるが目暙だ。

たずは、䞭䞊玚クラスをクリアし、䞊玚に進みたい。

研究留孊をめざす方に䌝えたいこず

最埌に、研究留孊をしたいが、英語力に自信がないずいう方に䜓隓をもっお䌝えたいこずがある。

枡航前に英語の勉匷はした方がよいに決たっおいる。わたしは非英語圏ぞの留孊だが、英語圏ではよりシビアなのかもしれない。しかし、英語を完璧にしおから留孊しようず思っおも、語孊孊習には終わりがない。

そこで、たずえ英語に自信がなくおも、研究留孊に螏み出しおみおほしい。

同じフィヌルドの研究者は、蚀語が䞍自由でもデヌタで䌚話するこずができる。これが研究者の匷みだず思う。

母囜語の匷い蚛りがある英語で、自信をもっお自分の研究に぀いお話す、研究者や倧孊院生をこの䞀幎でたくさん芋おきた。

私は英語に自信がないので、䞀目でデヌタが理解しやすいポスタヌを心がけ、孊䌚のレセプションではA4に印刷したそれを、出䌚った研究者に枡しお䌚話の補助ずした。

英語は可胜な範囲で孊び぀぀、しかし怖がらずに自分ず興味を共にする䞖界の研究者ず亀流しおほしい。デヌタをみお、面癜いねず行っおもらえる瞬間は、かけがえなく、たたらない時間である。


いいなず思ったら応揎しよう