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地方IT企業の限界点-人口と人に依存しないのが解決策

製造業と似ているところもあるんですが... 個人的には、国内地方(地方都市除く)でニアショア開発やるか、べトナムや海外でオフショアやるかと言われれば、リソース豊富な海外を選ぶ派。余程優秀で面倒見のいいエンジニアかつ管理責任者が数名、現地地方に来なければ、いなければ。

来たところで人口減少起こしているなら、基本は人工商売なんで商売取れないし、育てるにも結構教育の時間が経営的にきついと思います。

オフショア、ニアショアどっちも事業やってみてわかったんですが、日本からBPOできない、国際競争できない、日本人と日本語に依存するコールセンターを選んだ訳で、基本は日本から外国へアウトソースできる事業は、地方で個人的に選択しないようにしてリスクヘッジをしていたんですけどね。

余談ですが、デザインとかゲームとかは日本人の感性に依存するのでIT領域の中でも意外にオフショアが難しいんです。

大手は未だに工場を海外に作ってるじゃないですか。食品だって国産じゃないものばかり我々は食べているはずです。いわゆる輸入依存、サプライチェーン依存してるんですが、永く事業継続するなら海外依存しないものがベスト。

iPhoneだって中国(台湾)で作ってるし、ユニクロも中国なんで。

国内製造では余程の高付加価値をつけて製造するか、今の価値の生産価値では200円くらいに円安になるか、というか、そんなもの、現実的にはそんな状況どの国もそうそうできる訳じゃないし... 作りたい、必要なサービスがあるのであれば、製造の多くは海外に任せて、日本の国内市場に販売する、世界にサービスを売る会社とか地方から出てくると面白い。

逆に考えたことがあるんですが、ITの場合は誘致してエンジニアを育てて雇用形成するのもいいんですが、ブリッジSEが多くいるPM集団みたいなの作って、海外アウトソース専門集団みたいなのがいいと思うんです。法人として雇用を増やすこちだけに注視するのではなくて、専門家を増やすって感じです。

地域の人口減少に依存しないし、製造力では最初から勝てないことを自覚してアウトソーシングすると...(笑)

後は毎回ですが、育ったエンジニアはきっと都心部に転職するはずです、住む地域によって報酬が違うんで。いなくなっても大丈夫な様に、海外で開発しながら、翻訳とPM管理と詳細設計資料作成のみ担当とかのいわゆる上流工程領域のみのIT会社ですね。

IT業界の管理ってめちゃくちゃ神経使うし、開発だけでなくテストや運用保守の領域までチェックが及びます。できないとクライアント怒るし、炎上すると終わりのないデスマーチとか。出世欲がないと実際最近の若い人やりたがらないんですよ。

あとは... 究極の方法があります。MA会社を誘致してどんどん傘下にIT企業を買収していく(笑)少ない人口でも勝てる、シンガポールや香港流ですが。

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