ほろ酔い一人Vリーグ観戦記
10月28日(土)、午前9時休日出勤。
ところが10時にかかってきた電話で予定がガラリと変わり、わざわざ休みの日に働く必要がなくなりました。
せっかく仕事場まで来たのだから働こうか、という考えは微塵もなく、午前中に帰ろうと決めました。
そして午後は一人でVリーグを見に行くことにしました。
バレー観戦は何度もありますが、一人観戦は初めて。ちょっとわくわく。
この日の大阪はVリーグが目白押し。
・パナソニックパンサーズvs東レアローズinパナソニックアリーナ
・堺ブレーザーズvsウルフドッグス名古屋in日本製鉄堺体育館
・サントリーサンバーズvsVC長野トライデンツinエディオンアリーナ
大阪に住んでて良かったー。
東レファンとして、パナvs東レの試合を見に行きたかったのですが、このチケットは数日前に既に完売していました。
残る二試合、ブレーザーズvsウルドも惹かれますね。
会場の日本製鐵堺体育館は自由席でも臨場感がある作り。
近くで高梨選手が見れるのは嬉しい、と思いつつも公開練習を見にいったサンバーズも気になります。というか、VC長野も一度見てみたい。
さあ、どうしよう。
仕事のふりしてサイトをチェックすると、今日のサンバーズvsVC長野戦はビールを飲みながら観戦できるらしい。
まじか!
飲みながら見れるなんて最高や!!
おまけに大阪府民は自由席がタダ、即決ですね。
すぐにチケットを取りました。
仕事場から帰宅すると、エディオンアリーナへ向かいました。
エディオンアリーナは難波駅から徒歩数分の最高の立地です。
会場では情報通りアルコールが販売されてました。
体育館に入る前でしたが、気持ちが昂っていた私は「とりあえず生で」と注文。
コップに並々と注がれたビールは受け取った瞬間に飲んでくれよと言わんばかり。もちろん飲んであげます。
一人なので誰にも気にせず自分のペースで「かんぱーい」。
昼間っから飲むビールは旨いんだなぁ〜。
ビールを片手に体育館の中に入りました。
と、ここで盲点。
自由席は3階。階段を登る疲れで何度もビールを口にしてしまい、席についた時にはビールは半分以下になっていました。
ビールは体育館内でも売られていたので、焦って会場前で買う必要はなかったんですねー。まぁ分かってても、次回も同じように会場前で買うでしょうが。
自由席はかなり人が入っていて、空いている席を見つけるのは難しいくらい。とりあえず座ってもう一度セルフ乾杯で落ち着きます。
試合開始時には自由席は8割くらい観客が入っていたと思います。
私の両サイドも席を空けずに他のお客さんが座っていました。
繁華街の難波近くの会場で、府民なら無料だし、バレー人気の効果もあったのでしょうか。
老若男女、カップル、親子連れ、おばちゃん同士、おじちゃん同士、いろんな人が見に来ていました。
一人で見てる人も数人いて、とても居心地が良い空間でした。
結果はストレートでサンバーズの勝利。
点差はあきましたが、何度も見応えのあるラリーが続く面白い試合でした。
生で見る小野寺選手は一つ一つのプレーがめちゃくちゃ丁寧で感動しました。
簡単そうにクイックを決めてる姿を見てると、私でも打てるんじゃないかと大きな勘違いをしそうになるくらい。
その小野寺選手にトスをあげる大宅選手の素晴らしいこと。どこが凄いか具体的には分からないけど、凄いことは明白でした。
1セット目が始まってすぐにビールは飲み干したせいか、2セット目はトイレを我慢しながら見ました。
2〜3セット間でトイレを済ませ、本当はもう一杯飲みたかったのですが(翠が飲みたかった)、再度トイレを我慢するのが耐えられなくて諦めました。
自由席はトイレもドリンクショップも遠いのです。
おまけに飛行機で例えるならエコノミー並に席は小さく通路も狭い。
トイレの度に、同じ列の観客に謝って足を避けてもらって、その空いた空間を歩くのも面倒臭い。
アリーナならビールのお代わりも気楽にできたのかと思うと、自由席に座っている事に後悔しました。いや、タダで見させてもらって偉そうですね。
試合後は監督とVOMへのインタビュー。記念ボールのプレゼント、この日のアップから試合終了までを振り返るムービーが流れました。
本当に盛りだくさんの内容で、満腹感で席を立ちました。
自由席の3階から階段を降りて1階に着いてから、なかなか人の流れが進みません。出口付近が混んでいるようで、外に出るのに時間がかかりました。
やっと会場のドアを通れる時、私は携帯を見ていたのですが、歓声が聞こえたので思わず顔を上げると・・・真横にユニホーム姿の鬼木選手がいました。
めちゃくちゃ驚いた。
なんと出口横ではサンバーズの選手がお見送りをしてくれていました。
こんなサプライズがあった時、一人だと共感してくれる人がいないので少し寂しい。
でも、私の前を歩く高校生(推定)男子二人の「俺、喜入くんめちゃくちゃ好きやねん。」「声かけろって〜」「無理やわ、でも写真撮っとくわ」というリアルな会話を聞いてると、寂しさなんて無くなった。
むしろ浮かれる高校生に釣られて、私も「鍬田選手、頑張ってください」と声をかけてみました。一人にしては勇気がある行動です。お酒の力があったのかもしれません。
鍬田選手はめちゃくちゃ笑顔で「ありがとうございまーす」と答えてくれました。
このコミュニケーションはめちゃくちゃ嬉しいな。
試合後のサプライズはこれだけに留まりません。
係の人に「麦茶とビールどちらがいいです?」と聞かれ、本能的に「ほなビール」と答えたら、缶ビールを頂きました。
何という大盤振る舞い。タダで居座って、バレー見て、サプライズに加えてお土産までもらうなんて・・・申し訳なくなりました。
結論、ビールとバレーはよく合う。
性別に関係なく、バレー観戦は一人でも楽しいよ。
次回はアリーナで落ち着いて飲もうと思いました。
おしまい。