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うまくいかなすぎた恋 3話目

アプリで始めた2つ目の恋。
題名をつけるとすれば、「都合のいい女になりさがった恋」だろうか。
高知のしょーもない恋のあと、痛手を負って、
上野で有名なパワーストーンの店でブレスレット作ってからだったので
「わ~い!願い叶った~」と浮かれポンチだった。

彼は音楽関係の仕事をしていて、結構稼いでると言っていた。
最初に会ったのは、彼の家の近くのごはんが美味しい居酒屋で、
本当は私が出やすい所まで、車で迎えに来てくれる予定だった。
これを女友達に言ったら大反対された。
なんで初対面の男の車に乗る?
なんで初対面なのにあっちのテリトリーに飛び込む?
って言われて、流されて彼に「居酒屋の最寄り駅まで一人で行く」と伝えたら、少しムッとされた。

これ、良くなかったと思うのは、自分軸で動いてないこと。
当時の私はフラッフラしていた。恋愛本を読んで、その通りに動いたり。
本に書いてない反応だと「ダメだ」と判断したり。
自分はどうしたいのか?がなかった。あるのは「フラれたくない」だけ。

最初は、彼の駅からうちまでタクシーを呼んでくれて、
「忙しくてうちに来てもらうことが多くなると思うから」とタクシー代込みで2万円くれた。確か2回目もタクシー代をくれた。
恋愛本に洗脳されていた私は当時、これが愛されていると勘違いしていて、
この人なら付き合えるわ。と本気で思っていた。

でも、3回目に会った時、電車で帰ってと言われて
「え? コールガールみたいに帰れってこと?」と冗談まじりに言ってしまった。彼は最寄り駅までは徒歩で送ってくれたけど明らかに不機嫌だった。
私はフラれるんじゃないか、また見捨てられるんじゃないか、って不安で仕方なく、連絡がくると下手に出るようになった。
今考えると最初からコールガールだったけど。

そして私は段階を追って低く扱われるようになる。
「終電で帰る」ことになったのだ。
終電で帰る場合、彼の家から私が直通1本で帰れる電車の駅までの
タクシー代1000円はくれる。1000円もらう時、お小遣いみたいでとてもむなしくて。
今ならわかるけどさー。当時は「私にいくら遣ってくれるの?」って感覚だったから。まず自分がおかしいから、おかしなことを引き寄せるんだよね。

いつも会う時は、「16時から終電まで時間あるんだけどー」みたいな感じで電話がくる。16時? は? 仕事中だけど。って今なら思う。
だけど当時はド依存だったので、「え! 早退しようかな」とか思っちゃうわけ。そんで、早退しちゃうわけ。
会えないときは3週間とか空いちゃうので、会える時は会っておきたい。
仕事から帰ってきて、ご飯の準備してるときに電話がかかってきて、
「今から終電まで会える」って言われて、焼いた魚をそのままに、
走って電車に飛び乗った。
彼は、ご飯の時間なんてないから、「焼肉弁当食べたから」とか言って、
私は「おなかすいてる」と言うのも恥ずかしくてずっと我慢。
パスタを作ってくれたのは、2回目に会った時だけ。
私は終電で帰り、焼いた魚をひとりチンして食べた。

それからお風呂に入り、寝るのは3時くらい。
次の日は体が重い。だけど恋愛してるからそんなの無視。
酔っ払いの多い終電で帰って、ある日痴漢まがいに遭ったから、
それを彼に伝えたら、「お! やったじゃん」って言われた。
とても悲しくてやるせなかった。「大丈夫?」の一言もない。
それでも私は愛想笑いしたと思う。
見捨てられるのが怖かったから。
こんな生活を続けてたら、体調を崩し、扁桃腺が腫れて熱が出た。

どーしょーもないけどまだ続く……♪

たまごちゃんのだらしない格好はおもむきがある~💛

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