発症前日から軽快までの6日間。買ってよかったものなど【コロナ療養期】
「結果すぐに出ましたよ~。陽性ですね」
久しぶりの発熱で病院を受診し、15分かかると言われた抗原検査の結果を5分後くらいに告げられた。「ついにきたか」という気持ちとともに、少しほっとしたのも事実だった。
陽性でなければ不気味すぎるほどの体調の悪さだったから。
夫がコロナを発症してから約1週間後のことだった。
というわけで発症前日からの様子を記録していきます。ちなみに夫とは症状がわりと違ったので本当にひとそれぞれみたいです。
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発症前日
のどの違和感と猛烈な倦怠感。
のどはちょっといがいがする、風邪の引き始めくらいの感覚で生活には全く支障なし。
しかし昼前から異常な倦怠感に襲われる。やりたいことは山ほどあるのに無気力で思考が回らず、なにより下半身を中心に身体が痛む。昼寝をしたり、軽く運動をしたりして少しの間は良くなっても気休め程度でまた元通り。気圧のせいかとも思って調べてみたけど、関東の気圧はそこまで変化していないらしかった。熱はなし。
発症 day0
朝の時点では熱なし。この先雨予報が続いていたので午前中に洗濯、散歩と買い物などをする。
(今考えればこの時にひと通り家事を済ませておいて本当によかった)
買い物中に尋常じゃない疲労感と筋肉痛のようなふくらはぎの痛みに襲われ、お会計後に見つけた特売のとうもろこしを泣く泣く諦めて早めに帰宅。
怠さを感じながらも昼食にホットドッグを作り、食べ終えてひと休み。この段階ではのどの違和感もかなり増え、頻繁に咳払いしながらのど飴やトローチを駆使する。熱は36.9。ギリ許容。
相変わらずだるいので昼寝。30分ほどで熱くて目を覚ますと、体温は37℃台。これはまずいなぁ。夫にも熱がある旨を申告。
水分補給をしてもうひと眠りして体温を測ると、体温計は38℃を表示していた。1時間程度でこの上がり方は半端じゃない。
day1
朝5時頃、悪寒で目覚め、熱を測ると38℃。ロキソニンを飲み、再び寝る。
7時過ぎに目覚め、熱は37℃台に落ち着いていた。朝一番の発熱外来を予約し、抗原検査の結果陽性と判明。
薬局で薬をもらうとき、薬剤師のおばちゃんに「水分摂ってよく寝てれば良くなるわよ〜!本来は薬って身体にとって負担だから、できるだけ薬に頼りすぎないのがいいからね〜」と励まされる。「お大事にどうぞ」みたいな定型文よりも「その人本来から出てきたメッセージ」にパワーをもらえるのだなあと感じた。
症状は発熱による頭痛・身体の痛みと、鼻水、若干ののどの痛み。
食欲はあるので、昼も夜もおかゆやおみそ汁などの食事を摂る。
day2
痰やのど痛で就寝中は約1時間おきに目覚める。朝は38℃台。のど痛と鼻水が進行。
のど痛はよく聞いていたような激痛ではなく、もちろん痛いけど耐えられるレベル。個人的には小学生の頃かかった溶連菌やヘルパンギーナの方が痛かったから、症状は本当に人それぞれなんだなと思う。
鼻水はさらっとした水のような感じなので、うっかりするとボーちゃんみたいになってしまう。なのに寝る時には鼻詰まりが起こったり痰が絡んだりするから、昼寝もままならずもどかしい。
お昼は茶碗蒸しのみ。朝晩はごはんやおかゆを食べる。
day3
一番きつかった日。朝から吐き気。(吐いてはいない)午前中は車酔いで吐く寸前のような状態がほぼずっと続き、感染中初めての食欲ゼロ。相変わらず身体は痛むし、鼻水も大量なのでティッシュの消費量がすごいことに。とっくに一箱は使い切っている。若干咳も出始める。
のど痛に咳に吐き気、、、なんだこれは、風邪フルコンボじゃないか。
むかし胃腸炎になったとき、全くなにも食べられず辛うじて水だけ飲んでいたら、低血糖による激しい頭痛に襲われたことがある。
なので食欲がなくても糖分だけは補給せねばと思い、森永のラムネや冷凍フルーツを食べる。
仕事帰りの夫にアンパンマンのスティックパンを買ってきてもらい、夜に食べた。このシリーズは消化が良いので胃の調子が悪いときに頼りになる。
ブドウ糖が補給できるラムネ味のウィダーインゼリーも買ってみたけど、味がイマイチで飲み切れなかった。やっぱり本物が一番だね。
あまりに鼻水がひどいので夜に兄(薬剤師)に電話し、薬の追加が必要か確認。今のところ必要なしとのことだった。
明日には熱も下がるだろうなと思いながら眠りにつく。
day4
夜中から明け方にかけて、咳込んで何度か目が覚める。7時過ぎに熱を測ると、37.9℃。
いや〜そろそろ出ていってくれてもよくない??全力で私を休ませにきている。なかなかしぶとい。
咳込みはするものの、鼻水やのど痛はこれまでほどひどくないし、吐き気がすっかり落ち着いているのが救いだった。日に日に症状が変わるのもコロナの特徴の一つみたい。
横になると鼻詰まりが発生して眠れないので、夫の提案により居間で使っていた座椅子を持ってきた。少し角度をつけてみたらあまり鼻が詰まらず、わりと快適に昼寝ができたのでよかった。
もうこれで熱は出ないかな、と思っていたところ夕方に38.5℃まで上昇。終盤にして最高体温を叩き出すあたり、ほんとうに油断できない。
day5
熱や鼻水、のど痛などの症状はほとんど収まった。
そして、味覚と嗅覚が消失した。
久しぶりに散歩に出ると、10分も歩かないうちにめまいに襲われる。まだまだ本調子ではないみたい。それでも熱やその他の症状がないだけで体も心もだいぶ楽だった。
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発症前日から症状が治まるまでは、こんな感じだった。
そして、しばらくしても味覚と嗅覚は家出したままだった。
新しい発見だったのは、
味がなくなると食事をしても唾液が出ないので食が進まなくて食べる(飲みこむ)のに時間がかかるし、
匂いがなくなると外の雨の匂いやお風呂のシャンプーの匂いを感じなくなるので、生活にメリハリがなくなる。一日をぬーんと過ごす感じ。
加えて、腐っているものの味や異臭も感じなくなるので、危機察知能力が著しく落ちる点でけっこう怖いなと思った。味覚と嗅覚は2週間くらい経って8~9割回復した。
色んな事を唱える人がいるけれど、コロナってやっぱり病気なんだなあと実感しました。
最後に、コロナのときに買って良かったものと味覚障害でも食べやすかったものをメモしておきます。
~日用品編~
・アイス枕・・・発熱時用
・使い捨ての食器・・・熱があると洗い物が大変&感染拡大防止用に。
・使い捨てのビニール手袋・・・感染拡大防止用に。
・ペーパータオル・・・感染拡大防…(以下略)
~食品編~
・レトルトおかゆ・・・温めるだけで食べられる。そして意外とおいしい。
・冷凍フルーツ・・・ひんやりしていて喉が痛くても食べやすい。
・小さめのアイス・・・ピノ、クーリッシュなど小さめのものだと食べやすい。
・ラムネ・・・食欲が落ちたときの糖分補給用に。
~味覚障害中でも比較的食べやすい・おいしいと思ったもの記録~
・めんつゆ、だし系
→おみそ汁、親子丼、茶碗蒸しなど
・甘くてとろみのあるもの
→果物、ミックスジュース、加糖ヨーグルト、甘酒
・ケチャップ、ソース系
→ミートソース、焼きそばなど
あと意外だったのが岩下の新生姜。
普段から食べてるけど味覚がなくてもさっぱりおいしく感じられて、食欲ないときに抜群でした。
健康って本当にありがたいことだよね、と身に染みた8月でした。