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迷えるライター3年生が見つけた一つの教え

ライターを名乗って3年経つので、アウトプットも兼ねて最近思うことを書いてみる。自分が迷ったときに戻ってくるための備忘録とする。

ちなみにライターは名乗ってしまえばだれでもライターということになるので、ここでの基準は「自分が書いた原稿で対価(お金)をいただく」ということにしてある。

流派いろいろありすぎ問題

私はふだん、自分で取材したり取材の音源を聞いて記事を書いたりするインタビュー記事をメインに活動している。
とはいえ出版社や編集プロダクションに努めた経験もなく、強いて言えばあるのは数か月間の広報経験のみ。ほぼ未経験からのスタートなので気になった講座はいくつか受けたし、取材関連の本も読んだ。

その中で出くわすのが「流派ありすぎ問題」だった。
人によって言うことがそれぞれ違うし、正反対なんてこともしょっちゅうある。

文字起こしひとつとっても

・一字一句丁寧に書き起こす派
・重要な部分だけ音源を聞いて書き起こす派
・むしろ音源はほとんど聞かず、わからない・忘れた部分だけ聞き返す

いったいどうすりゃいいのよ

などに分かれる。それ以外にも
「記事の構成を取材前にあらかじめ作っておく」
と講座で聞いたかと思えば、
「インタビュイーを誘導することになりかねないので、構成は極力作らずに取材に臨むべし」
というコラムがネットに掲載されている。

もう、ほんとうにいろいろなやり方がありすぎて、学べば学ぶほど新しい教訓に出くわす。私は混乱していた。ひみつ道具をたくさん抱え過ぎて部屋の中で動けなくなってしまったのび太くんのようだった。

見つけ出した共通点

そんな中でも、講師の先生方や本の著者、コラムのライターなど、誰もが口を揃えて言っていたのは「誠実であること」のように思う。

インタビュイーに誠実であること。
読者に誠実であること。
自分自身に誠実であること。

取材相手のことは十分に調べてあるか?
自分が理解できていないことを、ごまかして書いていないか?
記事を読んでくれる人に、そして最初の読者である自分に嘘をついていないか?

これが3年間学んできて集約された学びだった。ここさえぶれなければ、あとは自分のやりやすい方法を見つければいい。

ちなみに私は今のところ、
・タイトルと構成を事前に決める
・取材当日にざっと初稿を作る
・AIで文字起こしをしてから重要な部分を音源で聞き返す
がしっくりきている。ようやく自分の型が見つかってきたので、これからステップアップしていきたいところである。

これを読んでいる駆け出しライターのあなたに、そして未来の私に、より良い方法が見つかりますように。



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