見出し画像

フィンランド色のバスがやってきた!

つい最近、片桐はいりさんの「私のマトカ」というエッセイを読んだ。片桐さんが映画『かもめ食堂』の撮影で1ヶ月フィンランドに滞在したときのことがコミカルに綴られていて、フィンランドの暮らしや人々のことがとても気になった。

漠然と、「フィンランドおもしろそうだなあ」と興味を持った。
本場のシナモンロールも食べてみたいし、マーケットにも行ってみたい。


それからというもの、私の周りにフィンランド情報があふれた。
片桐さんのエッセイの感想を夫に話すと、夫は数日経って別のフィンランドにまつわるエッセイを買ってきた。

ほかにも、いつもレシピを参考にしている料理研究家の方が家族でフィンランド旅行に行っているという投稿や、noteでもフィンランドに留学している女性のおすすめ記事まであがってきた。


興味をもったわりにはなんだけど、この間私はフィンランドについてGoogleでもYahooでもいっさい検索をしていない。ただ「気になるなあ」「一度は行ってみたいなあ」と頭の中で思っていた(もしくは夫に話した)だけだった。

最近のインターネットは一度検索したことに関わる情報が勝手に表示される仕様になっているけれど、検索せずともここまで情報が集まってくるのはきっと何かあるにちがいない。


ちなみに心理学では、とあることを意識するとそのことにまつわる情報が集まってくる「カラーバス効果」というものがあるそう。たとえば「黄色いバス」を意識していると、本当に街中で黄色いバスや黄色い車をたくさん見かけるようになるという。

今日、ようやくAmazonプライムで『かもめ食堂』を見た。ちなみにちょっと前に検索したときはプライム会員でも有料の作品だったのに、今日見たらなぜか無料になっていた。


もう、運命としか思えない。
フィンランド色のバスが私を迎えに来ている。

これからの人生で行きたい国がまた一つ増えた。

いいなと思ったら応援しよう!

溝川みか|食のインタビューライター
いただいたサポートは執筆のときのお茶代にします!