想像の先に見えるもの
私のスマホカメラは、
どうやら相当感度が良くない…。
夜空はいつも、ほとんど撮れない。
私の眼も、眼鏡を外したら、
ほとんど輪郭線は無いに等しい。
それでも、想像で見る世界は、
心の目で見る。
眼では見えない距離を超えて、
時空さえも超えて。
*
言葉を読むときもまた、
書かれたものの奥にある行間を読む。
音楽は休符を奏で、
音の終わりの余韻に耳を傾ける。
そこに残るものは…何だろうかと、
過ぎ去った時間に想いを馳せる。
*
けれど、見えないものに比重をおいて、
見えるものを見ずにいたなら、
見落としてしまうものもある。
やはりどちらも、大切なのだと、
思ったりもする。
そして、見過ぎないことも、
時には必要かもしれない。
*
深掘りし過ぎた想像が、
真実だとも限らない。
それでも想像することは大切で、
見たいと思わなければ、
見えてこない世界もあると思う。
*
何かを知れば知るほど、
その物事に付随する情報は多くなる。
初めて訪れる場所と、
初めて訪れた時の記憶が、
甦る場所の違いのように。
でも、
理屈を超えて、
今生のものとも限らない記憶が、
呼び醒まされるような感覚もまた、
私は否定したくない。
それが想像なのか?
何か自分の中に刻まれた記憶なのか?
理由はいつも、わからなくても。
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