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暑いから脱ぎたい!真夏のお葬式でも喪服の上着を着るべきか?

お葬式に参列するときは【喪服】を着なくてはいけません。

しかし、喪服というのは、

  • 半袖や半ズボンがない

  • 色は【真っ黒】

というように真夏には不向きな服です。

真夏に喪服を着ると本当に暑いので、せめて上着くらいは脱ぎたくなりますよね。

結論から言いますと、どうしても暑い場合は喪服の上着を脱いでもいいですよ。

この記事では、

  • 真夏は喪服の上着を脱いでもいい理由

  • 真夏に喪服を着るときの暑さ対策

について書いています。

真夏でも喪服の暑さを気にすることなくお葬式に参列できるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

真夏のお葬式でも喪服の上着を着るべきか?

真夏の場合、暑さのあまり喪服の上着を脱ぎたくなるのは自然なことです。

しかし、どこを見ても喪服の上着を脱いでいる人なんていません。

なぜなら、『暑くても喪服の上着は脱がないのがマナー』とされているからです。

たしかに、基本的に喪服の上着は脱ぎませんが、35℃を超えるような気温だと、暑くて上着なんか着ていられないですし、場合によっては体調を崩してしまうかもしれません。

ですから、どうしても暑い場合は喪服の上着を脱いでもいいですよ。

喪服を着ることには大事な意味がありますが、無理をしてまで着るものではありません。

■とりあえず、ちゃんと【喪服】を着ていればよい

僕はべつに「暑いときには喪服なんか着なくてもいい」と言っているわけではありません。

お葬式にはちゃんと喪服を着てください、それが故人や遺族に対する礼儀です。

僕が言っているのは、【喪服の上着】に限り、どうしても暑いときには脱いでもよいということです。

喪服は、心から故人を偲び、冥福を祈る気持ちを表すものなので、ちゃんと『喪服を着ること』が大事です。

しかし、喪服を着ることは大事ですが、喪服を上下ともに着用することが大事なのではありません。

故人を偲び冥福を祈る気持ちがあるなら、どうしても暑いときはズボンだけでも喪服を着ていれば問題ありません。

故人や遺族だって、あなたがずっと『暑くてツラそうな表情』をしていたら申し訳ない気分になってしまいます。

ですから、どうしても暑いときには喪服の上着を脱いでしまいましょう。

■熱中症になったら大変

ここ20年くらいの【夏の暑さ】は異常です。

今は真夏に35℃を超えることは当たり前ですが、僕が子供の頃は35℃を超えることはほとんどありませんでした。

ですから、喪服の着用についても昔と同じ感覚で考えていたらダメなんです。

昔と今では環境がぜんぜん違うのですから、喪服の着方だって変えなきゃいけません。

さらに、同じくここ20年くらいで流行りだした『熱中症』という言葉。

毎年のように、夏になると多くの人が『熱中症』で救急搬送されていますので、当然ながらお葬式でも『熱中症』には要注意です。

喪服は色が真っ黒なので、太陽の熱をグングン吸収し、ずっとガマンして喪服を着ていたら服の中で熱がこもって『熱中症』になってしまいます。

大事なお葬式で救急車を呼ぶハメにならないように、どうしても暑ければ上着を脱いで、ちゃんと自分で体調管理をしてください。

喪服の暑さの対策

どうしても暑ければ喪服の上着を脱いでかまいませんが、基本的には上着を着ておくものであることを忘れてはいけません。

ここからは『できるだけ上着を脱がない暑さ対策』を紹介します。

■喪服の中に着るワイシャツは半袖のものにする

男性用の喪服の場合、半袖はありません。

そして、中に着るワイシャツも長袖だと、とても暑い中で『長袖&長袖』という状態になってしまいます。

だったら、喪服の中に着るワイシャツは半袖のものにするのがいいですよ。

お葬式には『なるべく肌の露出をしない』というマナーはありますが、喪服の中が半袖なだけですから【露出】という点では問題ありません。

それに、喪服の中に半袖のワイシャツを着たって、ほとんどの人はそんなこと気にしません。

ですから、お葬式の日がかなり暑くなると分かっているなら、思い切って中に着るワイシャツは『半袖』にしてください。

■夏用の喪服を買う

喪服はそんなに頻繁に使うものではないので、じつは『オールシーズン』の喪服を1着だけ持っている人が多いんですよね。

ほとんどの人にとってはオールシーズンの喪服が1着あればそれでいいと思います。

ただし、オールシーズンということは、どの季節でも使用できるように作られているので【とても暑い日】には不向きです。

特に「自分は人よりも暑がりだ」という人にとってオールシーズンの喪服というのは『便利なようで、じつは中途半端』ともいえます。

ならば、いっそのこと夏用の喪服を買うというのもアリではないでしょうか?

中途半端に【裏地】のあるオールシーズンではなく、しっかりと通気がされている夏用の喪服を買えば涼しく着られますし、中に着るワイシャツだって長袖を着られます。

とはいえ、喪服は頻繁に使うものではないので、使用する季節が限定されると、着用する機会がさらに減ります。

そのため、いざ着ようとしたときに【体型が変わって着られない】というリスクもあります。

しかし、夏用の喪服はとても涼しいので、体型維持さえできれば非常に便利です。

式場の冷房があるから意外と暑くない

本記事のテーマは『暑いときには喪服の上着を脱いでもいいのか?』ということです。

昔は、お葬式が『喪主の自宅』や『近所の自治会館』などで行われることが多く、そのためクーラーが無かったり、クーラーがあっても人数が多すぎて効かないことがありました。

だから、真夏のお葬式は本当に暑かったんですよね。

しかし、近年は【葬儀社所有の式場】とか【公営の葬儀式場】で行われることが増え、それらの式場にはちゃんと冷暖房が完備されているんですよね。

ですから、式場の冷房があるから意外と暑くないので、お葬式が【葬儀社所有の式場】や【公営の葬儀式場】で行われる場合は、暑さに関してはそんなに心配はありません。

とはいえ、参列者の多いお葬式だと、受付だけが屋外で行われることもあり、真夏の受付係の人は地獄です。

なので、どうしても暑い場合は、先ほど言ったように、無理をせずに上着を脱いでしまいましょう。

まとめ

お葬式に参列するときは、人間の体温を超えるような気温の中でも【喪服】を着なくてはいけません。

しかし、真夏に喪服を着ると本当に暑く、場合によっては体調を崩してしまうかもしれません。

なので、真夏のお葬式で、どうしても暑い場合は喪服の上着は脱いでもいいですよ。

とはいえ、お葬式で喪服を着用することは必須なので、まずは、

  • 喪服の中には半袖のワイシャツを着る

  • 夏用の喪服を持っていなければ、いっそのこと購入してしまう

ということから対策してください。

それでもダメなら、体調を優先させて上着を脱いでしまってかまいません。

お葬式では【喪服】の着用は必須ですけれども、上着については柔軟に対応するようにしましょう。

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